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2018.08.04
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
名古屋市天白区御幸山
地下鉄「塩釜口」から南を見て頂き、右方向の小高い丘陵地にこんもりと森が視界に入ると思います
御幸山と呼ばれ以前は音聞山とも呼ばれた事も

御幸山の謂れは明治・大正両天皇の御野立所(休憩地)の史跡あり、それを残すために御幸山と呼ぶようになったそうです

駅のある塩釜口の名は安産祈願で知られる塩竈神社への参詣口として、塩竃口とついたと云われます
八事神社と塩竃神社の認知度を比較しても後者の方が知名度は高いように思います

目指す八事神社は御光山の南山麓を目差す事になります
麓には塩竈神社と八事神社が隣接し鎮座していますが、訪れる参拝客は塩竈神社が圧倒的に多いと思われます

八事神社のある御幸山南麓、現在は元八事と呼ばれていますが、昔は八事の中心
八事と言えば地名を冠する八事神社ではないかなと思います

上は1893年(明治23)とほんの少し前のこの辺りの地図(右は現在、左が明治)
明治の八事周辺、山手グリーンロードや八事霊園などある訳もなく、どちらが開けていたかはこの地図でも分かると思います、ここ元八事を八事町としなかったのかは知る由もありません

八事神社は元八事の中心地から少し北外れに位置し、古くからこの地の氏神として鎮座しています
住宅地脇の一画、御幸山の杜に包まれた八事神社へ続く参道があります

杜の入口に鳥居と狛犬が祀られ、石段の先に拝殿も姿を現しています

境内に続く石段はそこそこ斜度があり、真っ直ぐ境内に続きます

太からず、細からず、容姿のいい狛犬、爪の手入れをした方がよさそうな

石段の先に拝殿が見えて来た、???
以前訪れた時の拝殿は木造で味のあるものだった気がするが、建て替えられたのか、思い違いか

コンクリート造りでガラス張りの明るい拝殿は新しくとても綺麗、思い違いではなさそうです
自宅に戻り昔の写真があればと思い探して見る、整理が出来ない自分故に当然見つける事などムリ

綺麗な拝殿、綺麗な扁額

境内全景
左から社務所、右の小さな社は秋葉社、手水舎、正八幡宮と一之御前社、高峯大明神、拝殿

本殿は一際高く積まれた石垣の上、右は西側、左が東側からの眺め
八事神社
創建 / 不明
御祭神 / 應神天皇・大伴武日命・高峰大神
末社 / 山神社・白山社・富士社
由緒
創建は詳らかではないが、室町時代には既に村民の崇敬が篤かったことが記録から明らかである
明治四十三年、現地の八幡社に壱之御前社、高峰神社を合祀、社名を八事神社と改称
さらに、山神社、富士社、白山社を境内に移し祀った
大正十三年、祝詞殿を建設。昭和十年に愛知招魂神社(現愛知縣護国神社)の拝殿を移築

上段 拝殿左の手水舎
下段 力石
伝説によるとこの石は1650年頃のものと伝わり、天王祭りではこの石を担ぎ上げ力試しを行うそうです

拝殿左には秋葉神社、この近くの「御野立所」で明治・大正時代の著名人が集い、俳句が詠まれる程この地は風光明媚な場所、ここで詠まれた歌碑が建てられ、由緒を後世に伝えるべく建てられた石標
かつての景勝地であった事を伝える「音聞山勝地」石柱、これらがこの一画に纏められています
確かに尾張名所図会でも音聞山として記録に残り、南に年魚市潟を望む立地であったと想像できます
八事神社の記述は残念ながら探しきれませんでした

「音聞山勝地」石柱の左に古い手水鉢が3つ、今も残ります

以前の様相と少し変わっている八事神社ですが、広くて静かな境内と周囲の杜は今も変わりはないようです、陽射しを受けながら訪れると杜の木陰と吹き抜ける風がとても心地いい

住所 / ​名古屋市天白区御幸山1339​​​
アクセス / 市営地下鉄鶴舞線 塩釜口から南へ徒歩で約15分​​





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Last updated  2018.08.04 10:45:57
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