ポジショニングクルーズのベリッシマで台湾から東京へ 1
3月28日から4月2日、遅まきながら結婚31年記念、退職記念を兼ね、台湾からクルーズ船で海を眺め何もしない6日間を過ごす目的で台湾へ飛び立つ。日々慌ただしく家事に追われて来た妻には、家事を少し忘れてもらい、自分は好きなだけ酒を飲む6日間がはじまった。セントレア9:50分離陸のため、当日の早朝に電車で行けなくもないが、以前に常滑線の運行停止でセントレアで足止めされた経験もあり、余裕をもって前泊する事にした。今回の台湾旅行は飛行機で台湾の桃園空港に飛び、約半日の台北市内の饒河街観光夜市や翌日の龍山寺、九份観光の後に基隆港からクルーズ船MSCベリッシマに乗船し、途中どこにも寄港せず東京港に向かうもの。そんな目的なので少し奮発しベランダ付きの部屋を選択した。定刻通りに離陸、台北桃園空港へ約3.5時間のフライト。時差は-1時間なので体調に与える影響は皆無。空港から一路台北市内のグランドハイアット台北に向かう。右手のタケノコのようなビルは台北101、地上101階建てで高さは約509㍍の高層ビル。2004年から2010年の間、2007年7月にブルジュ・ハリーファに抜かれるまでは、完成建築物としては世界一の高さを誇ったが、2025年度時点の電波塔を除く高層ビル高さランキングでは12位とされる。上位は勢いのある中東諸国や中国が占めており、現在日本一の高さを誇る麻布台ヒルズ森JPタワー(325㍍)でも100位にも入らない。前日までは夏日だったが、私達が訪れた日から気温は急降下、冷たい雨が降りしきる生憎の天気で、台北101も雲の中に隠れていた。目指すグランドハイアット台北は台北101の斜め向かいです。空港から一路台北市内のグランドハイアット台北に向かうバスの車窓。台湾に来て最初に感じるのは街を行き交うバイクの多さと、右側通行に違和感を感じます。日清戦争以降から先の大戦で日本が敗戦国となるまでは、日本の統治下にあったこともあり、左側通行かと思いきや、先の大戦後に中国国民党が台湾へ進駐した際に、中国本土の右側通行になったとも言われます。左側通行に慣れ切った者から見ると、右側通行で運転しろと言われてもとても無理。街路樹は若葉の緑が美しい時期を迎え、サツキの花が咲き、日本の5月初めごろの季節感でした。台北市政府前広場付近から眺める台北101。宿泊先のグランドハイアット台北も間近。グランドハイアット台北到着。ホテルロビー。チェックインを済ませ、部屋に荷物を置き、夕方までの自由時間を台北101散策に充てる。目の前に聳える台北101、実に個性的な外観のビル。雨の多い台湾、そんな日でもホテルと台北101は屋根付きの歩道で繋がっており、傘なしでも移動できるのが有難い。この旅の目玉のひとつ台北101の展望台に向かう。台北101の展望台のEVは混むと聞いていましたが、渡航前に事前に予約していたので列に並ぶこともなくEVで展望台に向かう事ができました。こんな天気に雲の中の展望台に上る物好きは少ないのか、EV入口にそれほど列は出来ていませんでしたが、普段は相当列も長くなるようでそれを物語るようにパーテーションが張られていました。展望台のある89階までは日本製のエレベーターで40秒足らずで到着できます。展望台の高さは地上382㍍、東京タワーを凌ぎ、麻布台ヒルズ森JPタワー(325㍍)を越える高さになる。雲の中、年甲斐もなくやってみた。地上382㍍から眺める台北市内。87階から92階までのビル中央が吹き抜けになっており、そこには超高層ビルならではの制振対策が施されています。巨大な鉄の球体が16本の太いワイヤーに吊るされており、これでビルの揺れを抑えてくれている。下のフロアから見る球体。この球体にはダンパー君の愛称がつけられ、黄色やシルバーのマスコットもあります。巨大な鉄の球体を巨大なダンパーが支えています。地震や台風の多い台湾に建つ超高層ビル、揺れから護る一つの対策を目の当たりに見ることができます。普段見る事ができないだけに貴重な体験になりました。この後地下に降りて土産を買い求める、とはいっても高額な買い物をする訳もなく下の食料品を買い求める。Sunny Hillsのパイナップルケーキ。kiki食品雑貨の椒麻拌麵と蔥油拌麵。桂花烏龍茶、東方美人茶などの烏龍茶、なぜだか味の素のほんだし。夕食はバスで15分程のCOCO壱の隣に店を構える「中華楼」の中華料理。バスを降りた地下1階が店内入口。回転テーブルへ次々に料理は乗せられていきます。ここからは本格中華の味を知らない味音痴の感想。団体向けにチョイスされた料理が悪いのか、率直なところ料理の味は期待外れ、雰囲気はいい。印象としては台湾ビールが一番おいしかった。帰国し口コミを見ていると微妙なコメントが見られました。中華楼所在地 / B1, No. 206號, Section 2, Nanjing E Rd, Zhongshan District, Taipei City, 台湾 104夕食後はホテル直帰組と希望者のみここから15分程の饒河街観光夜市の観光へ。饒河夜市牌楼(左)と松山慈祐宮(右)。この夜市は妻の最大のお目当て、自分は夜市の18日ビールと松山慈祐宮は見ておきたかった。夜景に煌びやかに輝く松山慈祐宮はとても存在感がある。台湾で多くの人から崇敬される「媽祖」が祀られる寺院で、あらゆる願いを叶える神様として知られている。尾根には二匹の龍が置かれ、その間に福禄寿の三仙人が飾られいます。夜8時を過ぎていますが、寺院は不夜城の如くライトアップされ、地元の人が絶え間なく訪れる。松山慈祐宮は煌びやかで色鮮やかな色彩の外観だけでなく、建物全体に施された緻密な彫飾りに見入ってしまいます。こうした彫飾りをじっくり見たいところですが、夜市でビールも飲みたい、ここはさらっと撮って皆に合流するしかない。複雑な構造の松山慈祐宮の参拝経路と内部は上のようになっている。1753年に建てられ媽祖を主神とする廟で道教の聖地。複雑な造りの6階建ての建物は台北市の媽祖廟としては最も大きな廟という。主神の黒面媽祖以外に仏教、道教の多くの神様が祀られ、ここで参拝しておけば多くの御神徳が得られる。室内の梁や柱息をのむ細かな装飾が施され、特に天井部分は美しい造りが施されています。時間が足りない。松山慈祐宮所在地 / 臺北市松山区105八德路四段761号饒河夜市牌楼。余りの人の多さに入口の撮影をしなかったが、かみさんはしっかりと写真に残してくれていました。ここの夜市のお目当ては胡椒餅と大鶏排、それに18日ビール。胡椒餅は入口を入った右側に屋台を発見。胡椒や五香粉の効いた肉まんのような味わいでとてもおいしかった。上は色鮮やかなザリガニ、下は…なんだかよく分からない。いずれも興味はあるが度胸がなかった。巨大な大鶏排発見、すぐ横で18日ビールも売られており目的達成。大きな大鶏排は食べきれず部屋に持ち帰る、18日ビールは夜市で買うより入口近くのセブンイレブンの方が安かった。グランドハイアット台北の東入口側からライトアップされた台北101を見上げる。ライトアップされた個性的なビルの姿は、昼間とは別の美しい表情を見せていた。上は東側ロビー入口眺め。下は宿泊階から見る台北市内の眺め。明日は台北市内の龍山寺と九份を訪れた後に基隆港に向かいクルーズ船MSCベリッシマに乗船する。グランドハイアット台北所在地 / 台北市松寿路2号この日の移動ルート