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2022.08.09
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
涼しかった大谷資料館を後に、炎天下を宇都宮へのバス移動のため大谷街道沿いの大谷景観公園方向を目指す。
 姿川を渡り川沿いを下り、街道沿いのバス停を目指す。

写真は街道沿いの大谷景観公園。
 姿川左岸沿いに大谷石の切り立った岩壁が露出し、至る所に自然なのか人工的に作られたものか定かではないが祠の様に幾つもの穴が開いている。
街道側にも同様に大谷石の切り立った岩壁が続いています。
 ここにもバス停はあるが過ぎ去った後、一駅先まで歩く事にした。

大谷景観公園を過ぎ、街道沿いを歩いていると写真の「大山阿夫利神社」の前を通りかかり立ち寄ってみました。
 大谷石の岩壁に寄り添うよう鎮座する神社は、左右に神明鳥居が立ち、左の鳥居から山肌に延びる参道があり、奥に力石と刻まれた石標と小さな社が見えてはいるが立ち入り禁止。

右手の「大山阿夫利神社」は参拝できます。

この神社、玉垣から始まり全てが大谷石で作られているように見える。
 小さな境内には年輪を重ねたイチョウの樹が聳え、大谷石の岩壁を背にして建つ本殿を覆わんばかり。

調べて見たがそもそもが大谷石採掘の安全祈願の為、明治頃に創建されたものだと云う。
 石を生業として発展した地域だけに、採掘に伴い山の禍を鎮めるため神を祀るのは自然の流れだろう。

社全景。
 社手前を守護する狛犬は阿形の顔が一部欠落してしまったようだ。
奥の社は岩壁からそのまま削り出した?と感じるほど岩壁に寄り添い建てられている。
 社は全て大谷石で作られた流造。
社右の岩壁にプレートが埋め込まれていたようだ、現地では存在に気付かず見落としていたが、写真を整理している今漸く気が付いた。
 精一杯拡大すると文字が刻まれているようですが、携帯の画像では内容を読み取る事は出来なかった、恐らく由緒が記されているものと思う。

社を守護する狛犬。
 吽形は原形を保っているものの、右の阿形の顔は鼻から下顎部分が剥落したのだろう、痛々しいものがある。

社殿は扉が開放され、正面に天照皇大神宮のお札が納められている。
 その後方に大山阿夫利神社祈祷御札が納められていた。

大山阿夫利神社
 神奈川県丹沢山系の東端に突出した独立峰大山に鎮座する関東総鎮護大山阿夫利神社。
古くから霊山として篤く信仰をされ、江戸時代には多くの人々が来山したと云う。
 当時はお伊勢詣りを筆頭に寺社に参拝することが庶民の流行だったこともあり、江戸の町から近い距離にある大山は手軽に参拝できるレジャーの一つとして賑わったそうだ。
祭神は大山祗大神(山神)、高龗神(龍神)、大雷神(雷神)を祀る歴史のある神社。

大谷石石材業者が共同で大山阿夫利神社から大山祗大神を勧請、祭祀したのが「大谷阿夫利神社」の始まり。
 大谷石は古くから大規模に採掘が続けら、埋蔵量は約6億tとも云われ、約200箇所あった採掘口は現在採掘が続くのは6箇所とされ、年間約1万トンが出荷されていると云う。
往時は採掘された大谷石が街道を経て運ばれたのだろうが、今はその姿を見かけることがなかった。
 子供の頃は大谷石は塀などで結構身近に見られたものだが、建物が和風から洋風に移り変わり、あまり見かけなくなった気がするが、ここでは蔵や離れなど大谷石が身近に使われていた。
当初は露天掘りから始まった採掘、周囲にはその結果特異な景観が至る所に残っている。
 それこそ機械化される前、人の手で切り出された痕跡がそこかしこに残っている。
この地の安全や産業、地域の繁栄を願い祀られた「大山阿夫利神社」、普段は参拝客もなく寂れた印象を受けますが毎年10月25日には「山神祭」が行われ賑わうと云う。

大山 阿夫利神社
創建 / 不明
主祭神 / 大山祗大神
祭礼 / 10月25日「山神祭」
所在地 / 栃木県宇都宮市大谷町1220-8
参拝日 / 2022/05/12
大谷資料館から徒歩ルート / ​所要時間10分程
公共交通機関 / 栃木県庁前からバス、大谷観音前バス停まで​約30分





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Last updated  2022.08.09 00:00:10
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