ＭＡＳＡ　ラボ　---鸚鵡（ｵｳﾑ）の会議は白昼夢---　

　『たんぽぽの綿毛は白い』

そのことに気がついた瞬間、衝撃が走りました。
何故今まで気がつかなかったのでしょうか。
思わず天を仰ぎ、屋根にいたハトと目が合いました。

　　気が付かないことに気が付く。

なかなかどうして困難です。

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仕事に行く途中でしたが、地面にしゃがんでパチリ。
水をあげていたおばちゃんが、怪訝そうにこちらを見ていました。
しゃがんだまま、笑顔で会釈です。



図１　：　たんぽぽ

マカロニ構造をした透明な物体は、光の反射により白く見えます。
と言うことは、タンポポの綿毛もマカロニ構造なのでしょうか？



図２　：　タンポポの綿毛

図２より、タンポポの綿毛にはトゲがあるようです。

風で飛んで行った先で、何かに引っかかるためのトゲだと推測できます。
種のトゲも、同じ意味で付いているのでしょう。

トゲがなければ風が吹くたびに飛んでしまうため、
トゲが付いているほうが有効なのでしょう。

マカロニ構造を確認するためには、内部に水を入れて気泡を確認するのが簡単です。



図３　：　タンポポの綿毛（水入り）

予想通り、タンポポの綿毛もマカロニ構造だったようです。

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タンポポの在来種と外来種の区別の仕方として、
花の下が反っているか否かで判断できることは有名です。
しかし近年の遺伝解析の結果によると、
外見からは判断できない雑種が存在することが判明しました。

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雑種と言うと悪いイメージですが、これは人間が分類している系図から外れるだけの事です。

自然は、交配や変異を繰り返し、種族を未来に残そうとします。
最近、ガラパゴス諸島で火山噴火があり、そこに住んでいる固有の動植物の
全滅が危惧されていましたが、それは地球が生きている限り当然の事です。

一箇所にのみ生息していることは、明らかに不利な進化のしかたであり、
そのような局地にのみ特化した生物が滅亡した結果が、今の状態だからです。

そして、忘れてはならないのは人間も自然の一部だということです。

人は地球に登場してから日が浅いため、地球と言う舞台の空気を読めません。
とにかく滅亡することを嫌い、保護しようとします。
自分で破壊し、自分で修復する。
その行為は感心ですが、地球と言う舞台の幕は非常に長いため、
観客からすれば一瞬の出来事です。

そして、１億年も経てば手袋の裏表がひっくり返るように、
地球の表面もひっくり返り、自然界は白紙のキャンバスに戻ります。
地球の貧乏ゆすりで文明は崩壊し、地球内部にある焼却炉で原子スケールまで分解されます。

・・・ということは、現場に生きている当事者達にはどうでもよいことです。
その瞬間を生き延びるのに必死なので、未来の事など考えている余裕がありません。

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地球温暖化というシステムを始めて知ったときは、とても感心しました。
大した浄化システムだと。

人間が滅ぶシュミレーションのほかに、地球が滅ぶシュミレーションもあります。
なかなかＳＦ的で興味深いため、機会があれば書きます。