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カテゴリ:虫
カギムシの粘液の話がコメントにありました。
カギムシは、奇妙な形の様々な生物が登場したカンブリア紀にいた、 有爪動物の生き残りだと考えられています。 前回の図の 『ちくわの分類』 にある有爪動物ですが、 現在地球上にいるのはカギムシのみです。 このあたりの話は自分はよく知りませんので、今後の研究に期待です。 ---------- 昆虫の中には化学反応で身を守るものがいます。 ホソクビゴミムシというゴミムシは化学物質の蒸気を発射します。 体内にあるジヒドロキシベンゼンを過酸化水素によって酸化し、 100度を超すベンゾキノンの蒸気を、ピストルの音のような爆発音とともに噴射します。 図1 : ホソクビゴミムシの防御 実際にこの虫に出会ったことはないですが、昆虫のおしりから100度の蒸気を噴出されたら、 昆虫嫌いになるかもしれません。 見知らぬ昆虫は素手では触らないことが基本でしょうか。 もっと強烈な武器を持っているのが、図2のヤスデです。 このヤスデはシアン化水素を放出します。 シアン化水素は青酸ガスの呼び名の方が有名でしょうか。 事件ものでおなじみの青酸カリは、胃酸と反応して出てくる青酸ガスが危険なのです。 図2 : ヤスデの青酸ガス ポイントは、巧妙にも体外にて物質が分解されると言うことです。 このヤスデはおよそ0.6ミリグラムものシアン化水素を放出するそうです。 人間の致死量ではありませんが、動物ではどうなるかわかりません。 毒ガスを放出する昆虫とは大したものです。 ヤスデは毒物を分泌する種類が多いので、素手で触りたくない生物です。 ---------- 【次回のための質問】 魚にヒレがあるのは何故でしょうか? ---------- よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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