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2013.03.22
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カテゴリ:【数学】
関考和は次のような表記方法を考え出しました。

傍書法
図1 : 傍書法


表の上は、現在使用している西洋式表記です。
西洋と交流がなかった日本において、同じような数学表記が誕生したことに、
数学の不思議さを感じずにはいられません。

これは数学と言うものが、それぞれが勝手に突き詰めていっても、
やがては同じような道を辿ることを示しています。

仮に宇宙人がいたとしたら、彼らとの意思疎通が数学で行われる根拠でもあります。
表記方法は異なっても、同じ宇宙に存在しているならば数学の本質は同じだからです。
まあ、宇宙人には遭遇しないほうがよいのですが、それはまた別の話です。

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数学嫌いの一つとして、『数学独特の表記が苦手』 があります。
幼いころに植え付けられた数学に対する嫌悪が、数式表記を避けさせるのです。
このことは非常に重要な問題です。
嫌いな表記を無理やり使わせても、その面白さが感じられるはずがありません。

では、各人が好きな表記を使うのはどうでしょうか。

そんな馬鹿な。と思うかもしれませんが、数学の本質は表記方法ではなく、
その中身なので、表現方法など好きにすればよいのです。
実際、物理では 『ニュートン流』 と 『ライプニッツ流』 の二つの
表記方法があり、それぞれ好きな方を使ってよいのです。

それでもこの2つは、『みんなが使う表記』 として使用を強制されていますが、
究極の 『自分専用の表記』 を使用している数学者がいます。
それは、ブラックホールの特異点定理をスティーブン・ホーキングと証明した、
天才理論物理であるロジャー・ペンローズ(1931~)です。


ペンローズ流表記
図2 : ペンローズ流表記


一般表記の式は物理で使う式ですが、面白いことに下の絵も同じ数式を意味しているそうです。
このマヤ語のような絵は、ペンローズが計算に使うという表記です。
たぶん大丸が微分で、四角がPだと思いますが、それがわかっても
ペンローズ表記の仕組みが分からないのでまったくお手上げです。

しかし、鑑賞するなら断然ペンローズ流です。
何だか見ているだけで、天才の頭の中を垣間見た気になります。

話が和算とずれてきましたが、表記という外面に惑わされて、
数学の本質が隠されてしまうのは非常に残念なことです。

----------

話を元に戻します。

紙に数式を書きだす方法を得た和算は、世界で初めて 『行列式』 を発見するに至ります。

ニュートンやライプニッツが 『行列式』 を発見したのが1693年であり、
ファンデルモントが 『行列式の計算』 を発表したのが1771年ですが、
関は1680年代にはすでに 『行列式』 を研究したことが分かっています。

また関だけでなく、井関知辰(いぜきともたつ)や田中由真(よしざね)という和算家達も、
関とは関係なしにそれぞれ独自に 『行列式』 を発見しています。
当時の和算は世界レベルに匹敵していたのです。

ニュートンやライプニッツよりも数学研究が進んでいた、誇るべき和算家達がいたことを
何故私たちは忘れてしまったのでしょうか。

また、関は円周率の計算において、『加速法』 という計算方法を編み出しました。
この計算方法は現在で言うところの 『エイトケン加速』 と呼ばれるもので、
海外では1926年に発見されました。

しかし関はそれより200年早く、その計算方法を発見していたのです。



(つづく)
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Last updated  2013.03.22 01:53:14
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