祖母が亡くなって4日たちました。
人間が死ぬと、日中はあれやこれやで、ゆっくり悲しむ暇もないくらい忙しくなります。
まるでそれが落ち込む暇をなくするためのシステムであるかのようです。
今日、久々に新聞をゆっくりと見ました。
慌ただしい日々が続きましたので、12月16日からの新聞が積み重なり、時が止まっていた部屋の時間が、再び動き出しました。
12月18日(日)の地方新聞の訃報欄に、ちゃんと祖母の名がありました。
祖母の名は「たつこ」。
平仮名で画数が少ないこともあり、その名前だけ浮き上がっているかのようにわかりやすかったです。
祖母の隣の人は享年91歳。
その隣の人も91歳で亡くなっていました。
祖母は享年87歳。
91歳まで生きたとしたらあと4年あったのがうらやましく思いましたし、祖母は死んだのになぜ91まで生きていたのかと憎たらしく思もいました。
しかし、そのまた隣の人は享年36歳。
いろんな人がいろんな年で亡くなっていました。
知識人99人の死に方 [ 荒俣宏 ]