朝鮮動乱と広宣流布(3) (戸田城聖氏の指導)より
顧みよ「偉大なる仏」の慈悲・・・母の子に溺れた愛情ではない 厳たる「父の愛情」であるまた神が「神自身」為すべき事を怠って「正法を護持しない」・・が故に「他国の帝釈」の諌めを授ける「仏法の理」であってこれは後に引く「諌業八幡抄」に明らかであれば、吾人はその時、これを述べるだろう・・・「暴火、暴風、暴水」・・と、掛かる事ありしや、また「これより先」起こる・・とするや「仏の教え」なれば、吾人は「これ」を信ずるものである。 人民を“吹きただよわし”内外の親戚共に謀叛せん ・・・と上は朝鮮に 「この姿」顕著にして、下の文・・「日本」に歴然たり!恐るべし、悲しむべし・・・である。「人民」に行く処がない。「楽土」に対する希望が無い。 ・・・ほど、悲しき事はない。「自己」の“小さな生命の努力”は・・・“大風に吹きちらされる「鳥の羽毛」如きもの” ・・・であるからだ。ただ「天を根み」「地に泣き」救いを求めても「助け」がなく「泣く声」も、ただ風を騒がせるだけである。ついには「仏を憎み」「世を呪い」「人を怨み」「地獄修羅・業火」に身を焦がすだけである。 王久しからずして当に重病に遇い寿終の後・大地獄の中に生ずべし (『主師親の寿』終って 後には地獄の環境の中に生まれん)また曰く・・ 王の如く夫人・太子・大臣・城主・柱師・郡守・宰官も 亦復た是くの如くならん 已上。 (それに従う、婦人も子供も大臣も「主師親の責任」も含め 同じ苦しみを受ける)【参考資料】『漂流教室』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%82%E6%B5%81%E6%95%99%E5%AE%A4http://www.youtube.com/watch?v=T4jjaeCg0zY(映画化されたり TV化されたりした、影響もあってか、美化されたImageの方が強くなっているので もしかしたら、余り「実感が湧かない」人の方が多いかも知れない ただ、当時、初めて「この漫画」を読んだ時の衝撃は非常に大きくて、今でも印象に残っている 「顕謗法抄」に出て来る「地獄絵図」を、そのまま描いた作品 だもんなぁ・・・ そういえば、連載当時「五島勉」の「例の本」が話題になっていた頃で 本人曰く「破壊された先の環境状態」を描きたかった・・・とか そんな事を「宝島社」の本か何かで、本人が申し上げていた記憶がある。 なるほどねぇ・・・)その如く「ある」か否や「仏眼」によるにあらずんば、知るによしないが「仏」は不妄語の方である。仏が不妄語の人ならば、「仏法=真実の仏法」の当に「滅せん」をみて捨てた「王」の後生の程は恐るべきである。「三つの不肖あり」・・・と言う中の一つである「穀貴」とは・・・ 物が高くて民衆が買うことが出来ない、生活程度が下落する事で即ち「Inflation」の事で、「インフレ」に悩むぞぉー ・・・との事である。【参考資料】『貨幣』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3(現在の「穀貴」は「デフレスパイラル」が、該当する。。 もっとも「デフレスパイラル」の構図自体が「この御文」と符合してしまう。)二つに「兵革」とは・・・ 「戦争の災難を受ける」・・・と言う事である。それが「外国からの戦争」にしても「内戦」にしても民衆にとって“何の価値ある事”であろうか(なお、現在では「紛争や軋轢」など全てを「兵革」と指しても差障りがない また「国=地球全体」・・と考えるならば、厳密には・・・ 内戦・侵略戦争・紛争などの現象が、人間界における「自壊叛逆の難」にしか過ぎず そうなってくると、厳密には・・・ 最後の「他国侵逼の難」が「現象として顕れていない事」にもなる。)【参考資料】『Cosmic inflation』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3三つに「疫病」とは・・・ 伝染病の流行である。また、精神分裂を意味する。一人は「共産主義者だ」一人は「国粋主義者だ」一人は「資本主義者だ」一人は「享楽主義者だ」一人は「個人主義者云々・・・」と民衆間に思想上、政治上、なんの統一も行われない姿である。【参考資料】『排他的調理和』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E4%BB%96%E7%9A%84%E8%AB%96%E7%90%86%E5%92%8C『対称差』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E7%A7%B0%E5%B7%AEこの「大集経」の三つの姿が「東洋になし」・・・とするかまた「あり」・・・とすれば、何処の国を指すのか?(「戸田城聖全集第3巻」P.77~79 より「大白蓮華」昭和26年(1951年)5月号 掲載)