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【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「今年で120歳」というおねえさんと出逢ったタカシは、彼女に連れられ、遠く離れた南の島で暮らすことになる。多様な声と土地の呪力にみちびかれた、めくるめく魔術的世界。 【目次】(「BOOK」データベースより) 南の子供が夜いくところ/紫焔樹の島/十字路のピンクの廟/雲の眠る海/蛸漁師/まどろみのティユルさん/夜の果樹園 【南の子供が夜いくところ】恒川光太郎 恒川さんといえば、「夜市」や「草祭」のように、 郷愁、哀愁を感じさせながらも、ふわりと異世界に入り込んでしまうお話が多いですね。 今回は、そんな恒川ワールドからちょっぴり離れ、南の島を舞台にした作品です 前作までのように、ゾクリと肌が粟立つような怖さは影を潜めていますが、 夢の中をふわふわ漂っているような、現実と幻想が混ざり合った世界観は健在です! 濃厚な果実の香り、肌にまとわりつく熱帯夜の空気、緑の奥深くに息づく奇妙な生き物… 小粒ながらもイマジネーションが刺激されるような、心地良い連作短編集でした~ ≪オススメPoint≫ 連作短編 南の島 幻想的 心地良い♪ 日本から遥か南の島・トロンバス島を舞台にした物語です。 連作短編の形式なので、少しずつお話がリンクしているのが嬉しいですねぇ。 個人的に一番好きだったお話は「まどろみのティユルさん」。 自然と一体化してしまった男のお話なんですが、読後にほんのりと温かさを残します。 大きな菩提樹には、もしかしたら人間の命が宿っているのかも…なんて思っちゃいますね。 「夜の果樹園」は、「まどろみの~」の後に収録されているだけにビビった~~ フルーツ頭の人間、そして自分自身も……?語り口が柔らかいところがまた不気味(笑) 個人的にはもうちょい怖さがある方が好みですが、これはこれで面白かったですよ~ ただ、恒川さんだと「もっと、もっと」と期待しちゃうんだなぁ。。。 余談ですが……(ネタバレじゃないけど一応反転) 「まどろみの~」で「オン」という地名が出てきたのでビックリ! これって「雷の季節の終わりに」の「隠」のことだよね?また読み返したくなりました! ≪検索用INDEX≫ 作家名から調べたい時は… ◆ 作家別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪) 作品名から調べたい時は… ◆ 作品別 INDEX ◆ (クリックすると別ウィンドウで開きます♪)
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