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5月14日のフジテレビ「めざましテレビ」をたまたま見ていたら、「水素水」なるものを番組で取り上げていて、出演する女子アナ総動員で、美容にいいということを宣伝しまくっていて、怖くなってきた。
めざましテレビの美容水素特集が頭悪すぎて馬鹿になった - rabbitbeatの日記 同じ違和感を感じた人は、他にもいたようだ。 第一、「水素が入った水素水」って何だ? そんな化学用語ないぞ。 水素が溶けているのか? 水素なんて、水にほとんど溶けないぞ。 圧力をかけて、無理やり溶かすことは不可能じゃないが、元に戻せば、水素が気化して爆発するから危険性があるぞ。 続いて、色々な「水素水」グッズの説明が。 「水素を霧状に噴射して肌にかける美容製品」 水素を霧状って(笑) 水素は、元々常温で気体ですが・・・ あくまで「霧」だと言い張るなら、それは液体の筈で、超低温の液体水素を肌にかけたら、大火傷を負うぞ。 「鼻にチューブをつけ水素を直接吸うことでリフレッシュする水素サロン」 いや、それ、本当に水素なら、窒息死するから。 「水素水」なるものが、もし本当にきちんと定義できて、存在するにしても、この宣伝の言葉の使い方は、あまりに科学的に雑すぎるだろ。 見ていて、本気で抗議したくなった宣伝番組だった。 さて、「なんだこれ?」と思ったもので、「水素水」なるものをググってみたところ、この番組自体に対する問題提起みたいなものは、それほど多くない。 どうやら「めざましテレビ」が初めて取り上げたというわけではなく、前からそういう商売が存在しているようで、「朝ズバ」などでも取り上げられて、それが宣伝文句に使われている経緯が既にあるようだ。 記事のタネ:氾濫する疑似科学(下)=「酸素水と水素水」 - livedoor Blog(ブログ) キー局ともあろう存在が、こういう怪しいビジネスの片棒を、平気で女子アナ総動員で担がせるという神経が信じられない。 未だに、テレビ局には、番組制作時、取り上げる対象がニセ科学かどうかをチェックする仕組みが機能していないのだろうか? 【送料無料】疑似科学入門 【送料無料】 疑似科学はなぜ科学ではないのか そのウソを見抜く思考法 / チャールズ・M・ウィン 【単行本】 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月16日 01時01分11秒
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