SG第67回ボートレースダービー(大村) レース展望
G1京極賞が終わったばかりですが、明日は早くもダービーの前検日です。短い休みでしたが、ナイターからナイターなのでまだましですかね。では、いつものように公式のレース展望を確認していきたいと思います。今回確認したのは、大村HPと特設サイト、そして公式パンフレットの3つ。ですが、予想通り茅原選手の名前は無かったですね。京極賞で奮闘したとは言え、今の状況を考えるとしかたないところでしょうか。ということで、リンクだけ貼り付けておきます。<特設サイト><公式パンフレット>しかし、公式パンフレットには、レース展望とは別に、「元ボートレーサー土屋幸宏が分析 ダービーは”ナイター公巧者”を狙え。」と題する記事が載せられていて、そこに茅原選手の名前が登場します。『SGで勝つにはナイター攻略が必須 1997年に桐生で始まったナイターレースは、現在7場まで増えた。昨年は住之江で初のナイターグランプリが開催されるなど、ナイターSGが増えている。今年は9つあるSGのうち4つがナイター開催だ。グランプリを目指すなら、“昼夜の二刀流”であることが必要だ。 2019年以降のナイターSG・GⅠ成績を調べた。勝率1位は峰竜太(佐賀)の8.62で、桐生順平(埼玉)と白井英治(山口)も8点勝率を残している。この3人がナイター巧者と言えるだろう。 昨年の賞金王・石野貴之(大阪)は7優出V4と勝負強さが光る。井口佳典(三重)は6月大村周年を制すなど8優出V2と安定感がある。大村SG、そしてダービー連覇の懸かる毒島誠(群馬)をはじめ、池田浩二(愛知)、湯川浩司(大阪)、茅原悠紀(岡山)らSG覇者も好成績を残している。若きナイター巧者・磯部が波乱を起こす そんな中で、勝率7位にいるのが磯部誠(愛知)だ。磯部はモーニング&デイ開催の17場では勝率6.73だが、ナイター7場では勝率7.62と1点近く高い。地元の蒲郡で2度のGⅠ優出、SGでは昨年の住之江GPシリーズで初の予選突破を果たした。さらにナイターの6コース戦は8走して2勝し3連単は88,620円と23,060円、3着も3回と舟券の魅力も十分。今年V5、9月のびわこYダービーでドリーム1枠になるなど調子も上々で、得意のナイターで一気にスターダムへのし上がるか。 ちなみに、今年あった2つのナイターSGのドリーム戦は、峰、白井、毒島の3人で1〜3着を独占している。今回も3人揃ってドリーム戦に出場するが、結果はいかに?』思わぬ取り上げられられ方に、ちょっと安堵。今回参加する選手で、ナイター勝率ベスト10が掲載されており、茅原選手は9位でランクインしているんですね。ナイターといえば前節の丸亀もナイターでした。ナイターで走ったばかりですから、大村でもナイター巧者として活躍して欲しいですね。ただ、そんなにナイター巧者なイメージはないですね。特にSGとなると久しくナイターSGで活躍しておらず、記憶にあるのは、2016年の桐生で開催されたメモリアルで優出した時まで遡ります。(準優進出ぐらいならそれなりにあります。)ですが、SG以外も含めれば、ナイター勝率が高いというデータは、心強い情報ですよね。それよりも、やはり大村との相性の悪さの方が気になります。大村の直近3年の成績は次の通り。2018年11月 G2モーターボート誕生祭 予選敗退2019年 3月 G1周年記念 準優(6号艇)2019年 8月 SGボートレースメモリアル 予選敗退2020年 6月 G1周年記念 予選敗退なかなか厳しい結果となっていますよね。状況を厳しくしている要因が1号艇。インの強い大村だけに、1号艇で勝つことは必須条件。ところが、大村1号艇は3連続イン逃げ失敗中。今回もF2持ちということで、1コースからのレースが難しくなることが予想されますが、大村だけに何としても今節は逃げてもらいたいともらいたいですし、大村攻略の第一条件になるかと思います。ただ、1号艇でのレースが難しければ、それを補うことで対処できるかもしれません。大村で苦戦しているのはアウトコースも同様。近況3年でみると、5号艇で連に絡んだのは2回/7走。しかも3着のみ。6号艇で連に絡んだのは1回/6走のみ。こちらも3着のみ。なので、5,6号艇での成績を上げることでも効果的かと思います。特に、5号艇近況好調です。現在6連続3連対でしかも3勝もしています。大村での5号艇にも期待したいと思います。ドリーム戦については、茅原選手は選ばれていません。一応ドリーム戦のメンバーを確認しておきましょう。1号艇 峰 竜太2号艇 白井 英治3号艇 上平 真二4号艇 前本 泰和5号艇 毒島 誠6号艇 桐生 順平ドリーム戦のメンバーを見ると、いつも通りのメンバーだけでないことがわかります。ダービーですから勝率上位の選手から選ばれるからですね。ドリーム戦に選ばれてる前本選手や上平選手は別としても、SG常連ではない選手も多くいますから、そのあたりで茅原選手にチャンスがないかなと思ったりもします。あとは、大村の注目モーターですね。公式パンフレットに掲載されている情報を基準に考えてみます。2連対 モーター率順位 番号 2連率 勝率 出足 伸び 回り足 ワンポイントチェック 4位 75号機 53.3% 6.13 ◎ ◎ ◎ 郷原章平が伸び強力でお盆節イチ12位 58号機 33.3% 5.27 ○ ◎ ◎ 全速スタートなら伸び中枠で魅力 3位 27号機 42.8% 5.81 ◎ ○ ◎ 誕生祭は篠崎仁志がV。出足良い37位 11号機 38.1% 5.52 ○ ◎ ○ 伸びに特徴。全速スタートで威力 2位 12号機 58.1% 6.79 ○ ◎ ◎ ギアケース、キャリボ交換で上昇22位 14号機 40.0% 6.51 ◎ ○ ◎ レース足が抜群。道中の競り強い 1位 18号機 56.1% 6.49 ◎ ○ ◎ チルトを跳ねてもレース足に威力18位 70号機 40.9% 5.30 ◎ ○ ◎ 乗り手選ばず出足、回り足が良い30位 73号機 37.7% 5.78 ○ ◎ ○ 誕生祭では平尾崇典が評判の伸び 9位 37号機 39.1% 5.76 △ ◎ ○ 出足イマイチも伸びは良く一撃注パンフレットの情報なので、使用開始の6月から8月13日までとなっています。しかし、2連対率順位については、最新の順位を当てはめています。 この中で注目すべきは、◎が2個以上ついているモーター。75号艇、58号機、27号機、12号機、14号機、18号機、70号機ですね。エース機としては、75号機、18号機でしょうか。18号機は優出回数トップタイ、展示タイム順位2.1でトップと、数字からも良さが伝わります。75号機は◎が3つですが、特に直線系が良いようです。でも、その良さは数字からはわからないですね。また75号機については乗り手に恵まれている感じもあります。8節使用して4節でA1級選手が使用。しかもB1級とB2級選手が使用した2節は1走ずつしかしていないだけに実質、6節でA1級4回みたいなものだけに、数字にはちょっと注意。また、直近3節で転覆1回、落水1回というのも気になるところですね。優勝回数で言うと、ここには出てないですが30号機が2回とトップです。もちろん優出数もトップタイ。G2の時も優出していました。こんなところでしょうか。茅原選手にとっては、グランプリ出場に向けての大一番でもあり、F2持ち最後のレースになります。丸亀周年での活躍がまだ鮮明に残っているので、大きな期待をしたいところではありますが、期末であることも考えると、ダービーについてもまずは無事故完走を第一に頑張ってもらいたいと思います。前節に続き、安全なスタート、クリーンなレースで、どこまでいい成績を残せるかを楽しみに応援したいと思います。