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カテゴリ:映画
すみっこの方にこっそり置かれてたので、なんだか気になって借りてしまった
行ったことのないどこかの街にいけばすべてがうまく行く幻想はものすごぉぉく共感できる テキサスの田舎から、一旗あげてやろうとNYに出てきたジョー。 NYの片隅でネズ公と呼ばれている小男・ラッツォと出会う。 二人してどん底の生活、なんとか這い上がりフロリダに行く夢を叶えようとするが… なんかね、もう、ジョーがアホなんです。こんな田舎出て行ってNYで金持ちになるぜー!と、カウボーイ姿にラジオを持って旅に出る。NYで何して一旗揚げる気なのかと思ってたら、俺の魅力で金持ちのご婦人方の若いツバメに…!やっぱりアホです。 NYで早速仕事にかかりますが、逆に説教される。やっとお客を捕まえたと思ったら、逆に金を取られるわ(お人好しであっさりあげちゃう)男だわ(しかも文無し)家賃も払えず家も失うわでもうジョーどうしようもない。 そんな時にバーでラッツォという男に出会う。詐欺師のラッツォは一発でジョーをカモだと見抜き、ジゴロの仲介屋を紹介してやるとかなんとかいって20ドルせしめてトンズラ。騙されてトイレにぺかぺか光るキリスト像を設置しているじいさんと同じ部屋に閉じ込められてジョー大混乱。意味わからんけど笑えます。 ラッツォを見つけ、金返せー!と詰め寄るジョーに「一緒に暮らさないか」と提案する。 ダスティン・ホフマンって名前はよく聞くけどよう知らん役者さんだったのですが、好きになりましたよ。足をひきずってひょこひょこ歩く姿が哀愁。そんですごく不吉な咳をするのよ…。醸し出す孤独感がすごい。二人だとすごい嬉しそうで一人だとすごく寂しそう(TT) ブーブーいいながらも結局ついてくるジョー(笑)にいそいそとコーヒーを勧めてあげたり、散髪してやったりと面倒見のいいヤツです。 フロリダにいけばこんな生活から抜け出せると思っているがそのために何をするでもなくくすぶっているケチな詐欺師。 ジョーは、アホだアホだと言いましたがやっぱりアホで、そいでも故郷ではいろいろあったらしい。NYでも時代遅れのカウボーイスタイルで、ナルシストで、何やってもうまく行かず金も手に入らない。でも相棒の薬を買うために、血を売る肉体派ですよ。ええやつ。アホのくせに(ごめんね)親切はさりげなくて押し付けがましく無いんだよねー 「本業はハスラーです」というと「聞かなきゃわかんねぇよ!」と言い返され、「俺は危険な男なんだぜ!」のセリフに失笑が浮かぶ素敵なアホですが憎めない。 こんなどうしようも無い2人だけど、出会ってよかったなーと思えます。 どうしようもないのが2人になってもどうしようも無い×2にしかならないという現実も存分に見せ付けられる映画なのですが(涙)それでも一人じゃないっていいもんだ。 哀しいけどラスト、寂しくはなかったよ。 なんだかさらさらっと気になるシーンの多い映画で、もう一回みたいような、そうでもないような。いやでもすごく好きです。 カウボーイじゃないんだ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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