カテゴリ:河合奈保子さん
1981年10月5日、河合奈保子さんはNHKホールにあった小ゼリから4.5メートル落下し、第一腰椎圧迫骨折で入院しました。
入院当初はギブスで体が動かないようにしていましたが、コルセットに変えて、少し動くことができるようになりました。 「わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ/河合奈保子/ワニブックス/1983年5月20日初版発行」P168~170で、奈保子さんのコルセットについて記載があるので紹介します。 P168 コルセットをつけて、とうとう起き上がることが出来ました。亀さんギブズから解放されて、ヤッタ!って感じ。コルセットは窮屈だけれど、多少はガマンも必要なのです。 婦長さんに助けてもらって、ヨイショ。起き上がる瞬間、ひどい目まいがして、落ち着くまでに少し時間がかかってしまいました。 寝たきりの生活をしていたせいか、頭の血のめぐりまで、どうにかなったよう・・・。 でも、これで、ようやく一つの区切りがついたようで、本当にうれしいなあ。 25日間、天井しか見ていなかったんだもの。起き上がって見る角度は新鮮で、何もかも新しく見えて・・・。なんだか違う世界を見たような気がしました。 経過は良好。レントゲン検査も”異常ナシ”。あと、2、3日もしたら立てるようになるかもしれません。 無事に歩けるかどうか、チョッピリ心配だなあ・・・。 P169~170 コルセットは、直接肌につけると痛くなってくるので、まず薄いTシャツのようなものを着るんです。 (女の子用の例の下着は、普通に付けられます) それから、太い芯の入っている部分を背骨にキチンと合わせて、両脇からもってきて前で止めます。 マジック・テープがついているので、一番下をペタン、上をペタン、最後にまん中をペタンという具合。マジック・テープといえどもバカにはできません。それで、しっかりとしめつけられるんです。 でも、スカーレット・オハラというよりは、スカーレット・オナカという雰囲気でした。 昔の硬性コルセットは、カチカチの曲がらないようなものだったそうです。でも、現在は、どなたも、私と同じようなものを着用しているそうです。他の2枚のコルセット(軟性コルセット)はステージ用。薄くて伸縮性のある生地でできていて、ベージュ色です。(女性用の下着で”ガードル”というものがあるんです。あんな感じの生地を想像してください) ステージ衣装のえりもとから見えないように、注意をして作っていただきました。 この種のコルセットはあまりないそうで、特製というところです。 でも、薄いだけに背中への負担が大きいそう。使用は1時間以内と制限されました。 ↓ わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ/河合奈保子/ワニブックス/1983年5月20日初版発行 P170 奈保子さんのコルセット紹介。 ↓ わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ/河合奈保子/ワニブックス/1983年5月20日初版発行 ↓ 新装版 わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ/河合奈保子/ワニブックス/復刊ドットコム/2021年8月31日初版発行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.21 09:10:16
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