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カテゴリ:本
中学生の時は、夏休みの読書感想文の課題に外国文学を読まされました。
確か「狭き門」とか「青い麦」とか読んだのかな? はっきり言って、読むのがつらかったなあ。内容もほとんど覚えていない。 何がなじめないって、まず舞台設定がよくわからない。外国の話ですから… 人の考え方がよくわからない。価値観の違いってやつかな? そして、翻訳者の文章だから、なんかちっとも「文豪作品」と思えない。 今でもあまり変わりませんが、結構私の頭は保守的なんですね。 昔の文学青年て言ったら、こういう外国の文学を読んでは、日本にはない思想や習慣に憧れたりしたんでしょう。 この頃もう、漱石の作品を少し読み出していたので、作品中に文豪的な文章使いや、表現や、難しい言葉が出てこないと「文豪作品」を読んだっていう満足感がなかったんですね。 我ながら変な中学生だ。 それで変に外国文学嫌いになってしまいました。 この時にカピバラさんのコメにあった黒岩涙香の「岩窟王」とか読んでいたら、又違っていたかもしれませんねえ。 今なら村上春樹訳の「キャッチャーインザライ」「グレートギャツビー」とかありますものねえ。 3年生の時の課題図書は、突然変わって「死海のほとり」でした。(また画像が出てこない!) 遠藤周作です。 ミッション系の学校ですので当然とも言えますが、当時箱入りのとても重い本で値段も高かった。 別に指定はされてないけど、皆駅前の本屋で買っていた。儲かっただろうなあ… 内容も、とっても重たくて深いものです。よくまあ、中学生に読ませたものです。 と言いながら、私は「海と毒薬」で周作デビューはしてましたし、重厚な作品は好きでしたので歓迎でした。 この作品は3部作の一つで、このあと残りの2作「沈黙」「イエスの生涯」も読み進んでいく事になります。って書きながら、3部作を確認しようと検索したけど、そんな事どこにも書いてませんねえ…その後の「侍」「深い河」まで同列になっている。 うちの中学の凄かったところは、この本を感想文だけで終わらせずに、2学期に1ヶ月くらいかけて授業で討論させられた事ですねえ… 高校受験の必用のない中学って言うのは、3年生の2学期にこんな事やってるんですよ(笑) そういえば、そもそも1年生の時の「副読本」の授業(こんなの他所の中学にあるのか?)も凄かった。 これは次回に書きましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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