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2011.12.08
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カテゴリ:観劇日記
狂言劇場その七、Bプロへ…行ったんですけどね。

今日は開演14時の予定。どんより曇って寒い日で、少し雨模様にもなってきたから、私にしては!余裕を持って家を出るべく準備したつもり。とはいえ、玄関で「あら、ホントに雨?」となり、三越前駅まで歩くのはやめ、最寄りの新宿線で行くべしと浜町駅へ予定変更。それでもまだ、余裕はあったハズ、だったのだけど。

浜町駅で、新宿線がなかなか出ない。なんでも、忘れ物を探してるんだとか。

やっと出て、神保町で乗り換えて、半蔵門線のホームに降りると、こちらは電車が遅れているらしい。田園都市線の果ての方で人身事故があったらしく、その影響を被ってるもよう。

10分余りも待ってようやく神保町を出発したのが、開演20分前。

開演5分前に、まだ渋谷。

開演時間ちょうどに三軒茶屋駅着。当然、走る。間に合わないのは承知の上だけど、今日は3階席だしね、遅れても入れるかもしれない。遅れたことがないので判らないけど、1階は途中入場できない可能性もあるよね、きっと。SePTのあの舞台構成だと。

モギってもらった時が4分過ぎ。なぜか「間もなく開演でーす」の声が聞こえる。エレベーターを待っているとオネーサンから「お席の番号は?」と聞かれ、インカムで上のスタッフに連絡してるみたい。3階(6階)で降りると目の前にいた別のオネーサンがさっさと案内してくれて、無事入場。

あら、まだ開演前?

眼鏡をかけて落ち着いたところで時計を見ると14:07。そして開演。あらー、間に合ったわ。天は私の味方だゎ(爆)

Aプロのテーマが「舞」だったのに対してBプロは「語」。なるほど、狂言2曲はそれらしい「柑子」と「奈須与市語」。どちらも茂山さんで見たことがある。「柑子」は主と太郎冠者が出てきて、会話するだけ。太郎冠者の物語を聴くだけの内容だよね、確か。「奈須与市語」は「八島」の間狂言。千五郎さんの、普段とは違う?怖いような気迫を感じた記憶があーる。

今日は「柑子」を萬斎と石田幸雄、「奈須与市語」は万作、という組み合わせ。

おお、太郎冠者・萬斎、語る語る。ミカンちゃんたちの物語。そうそう、これを聞いて以来、ミカンがたくさんあると俊寛を思い出すのよねー

声色っていうと違うんだろうけど、3つのミカンの物語を、それぞれ面白く可笑しく悲しく語り分けるところが楽しい。っていうか、それしか楽しくない(爆)萬斎は、思っていたより表情を大きく変えるので驚いたんだけども、なんたって茂山さん慣れしてるもんだから、それでも大人しく感じてしまう。あはは

「奈須与市語」は、こちらもなるほど、鬼気迫る。義経と与市は人となりがはっきり見分けられ…変な表現だけども、真面目な落語みたいな気分になる私。もう一人の登場人物、実基は、個性が薄いというか、なんというか、いるのは判るけど?な感じ。

でも、全体の空気がどんどん緊迫してきて、聞いている方も息を詰めちゃう。そうか、これはそういう曲なんだな、きっと。語っている万作さんとても、もちろん息が上がったりはしないけれど、呼吸音がだんだん大きくなっていくのがはっきり聞こえてくるからなー

それにそても、「なすのよいち」は普通は「那須与一」じゃないかと思うんだけど、狂言だと字が違う…のは、要するにできた頃に決めた(記録した)文字のまま伝承されてきているからかな。昔の日本は字に対して鷹揚だというし、だいたい言葉なんて、まず音があって、それにあてて字を選んだようなものだっていうしな。

休憩20分を挟んで、本日のメイン?な感じの「悟浄出世」。狂言劇場では、なんだかんだ、いつも中島敦を見る気がするのだけど、そういうシリーズなんでしょうか。って、今頃何言ってるんだって感じ(爆)

語り…だから、こちらは朗読劇、っていうのかな。狂言の手法を使ったもの。

朗読するだけじゃなくて、動くから劇。でもセリフとして役に入ってるわけじゃなくて、本を読んでいる。だから、朗読劇、で、いいんだよね。違うかな。ま、とにかく。

萬斎・悟浄があっちこっちへ教えを請いに行く話。悟浄…沙悟浄さん…三蔵法師の3人(3匹)のお供の一人。カッパ?

お供になる前はこんなだったんだ、とか、お供になるきっかけはこれだったんだ、とか。

水の底に住む妖怪たちがいろいろ出てくるんだけども、さかなクンですか?なかぶりモノが可愛いかも。

ただ、よくわかるんだけど、途中で少し飽きたかも。出てくる妖怪は変化に富んでいるモノの、所詮は妖怪。変化の幅に限界があるというか。

摩訶薩が出てきて「お、そろそろ終わり近い?」と思ったところで、いきなり萬斎が手に持っていた本を取り落としたのでびっくり。そこで目が覚めた…寝てたわけじゃないんだけど、木を取り戻した感じ。

取り落としたというより、本が壊れたみたいで、はずれたページを拾い、めくって、おもむろに流れに戻ったのだけど、そこでちょっと潜って…舞台の真中で脱皮する萬斎・悟浄。

おおおお、そうですか、そうきましたか。

上手く脱皮できない、と呟きながら、お供に加わっていくところに、つい、ふーん、となる。

そして、そうだそうだ、中島敦シリーズの中では、そのものの「敦」が一番好きだったなと思い出す。脱皮した後の姿を見てね。名人伝、だったかな、も、好き。映像を使った演出が記憶に残っていて。

公演が2日しかなくて選択肢が狭く、だからこそ見られるなら見ておく気になったBプロだったのだけど、どうだろう、どっちかっていうとAプロかな、いやAプロが断然よかったな。ボレロがね。

カーテンコールで、藤原道山さんがちらっとボレロを吹いてたっけ。





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Last updated  2011.12.08 23:53:48
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