1007925 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

猫並生活

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

2011.12.17
XML
カテゴリ:観劇日記
『柳家三三で北村薫。』という企画の、今日は2回目らしいです。私はこれが初めて。

先月は地元で見たんだっけ、三三。人気者で、独演会のチケットなんてなかなか取れないって噂だけ聞いてる感じなんだけども、2カ月続けて見ちゃう(聞いちゃう?)なんて、今年は縁があったのでしょうか。それとも、たまたまハコが大きかったから?いや、企画がイマイチとか(爆)

なんでも、北村薫の小説を落語にして話すんだとか。

北村薫って、大昔に読んで…読み捨てっていうか…その時は面白かったけど蔵書にしようとは思わなかったくらいの、そんな記憶してなくて…そのせいか…うーん

実は!私はいつもいつも、北村薫と高村薫を混同しやすく、どっちがどっちだっけ?となるんです(爆)

作風は全然違うし、字面は似てるけど音読すれば語感も全く違う名前なんだけども、やっぱり物書きは字で認識するせいか、あれれ、あれ、あれ、女性なのはどっちだっけ、と、なる。

で、前回のこの企画のことをお友達のブログで見て、さらに今回の企画の発売を知って取るにあたっても、さて、どっちのタイプのミステリーだ?って迷ったくらい。しかも、その迷いをきっちり確認せず今日の今日まで引きずったまま。

それにね、この企画に使われている円紫さんと私シリーズってのを読んでないもんだから、余計に落語と結び付くのはどっち?ってピンとこなかったのでした。

聞けばなるほど、短編ミステリーの中に落語が出てくるし、なんたって謎解きするのが噺家そのものなんだから、当然、北村薫ってコージーのほうね、ってことになる。うん、今日のこの企画をきっかけに、これからは迷わないで済むようになる、かも?!

肝心の落語は…へー、そうか、そうくるんだ。

まず、暗転。これですでに「珍しいな」って思ったんですが、スポットが下りて、そこにスーツ姿の三三登場。スーツで語るか。そうか。

落語っていうより…私がイメージする落語っていうよりも、一人芝居に近い感じ。いや、語り分けるんだから、声色芝居っていう方が正しいか。一人芝居はあくまで一人だもんな。

不思議気分をさんざん盛り上げておいて、前半終了。続けて、着替えて出てきて、アタリマエないつもの落語が始まる。物語の中で、主人公(ヒロイン)が、主役(噺家)の舞台(高座)を聞きに来ているという設定のよう。だから、いつもスタイルの落語は、劇中劇みたいなもん?

休憩をはさんで、再びスーツで登場し、後半。意外とあっさり謎解きして、ちょっと装飾過多な感じの心情描写があって、おしまい。

さらに、ぴあの企画のお約束?トーク。落語した三三と原作の北村薫が登場。そういう構成なのね…

落語そのものは、新作(スーツ)も劇中劇な噺もどっちも面白かったです。うん、どっちも期待以上に楽しめました。次の企画も観に来たいなって思ったもん。

ただ、トークはちょっとなぁ…

物書きのしゃべりは楽しくない…という偏見を、私は持っているのですが。やっぱり、ね、物書きとして成功している以上、最も優れた表現方法は書くことなんだから、しゃべらない方がいいような気がします。っていうかね、しゃべりは素人。いや、しゃべりの技術が素人っていうんじゃなくて、トークに参加しているスタンスが素人。

面白い話とか披露したいこととか、一杯抱えてるオジサンなんだけども、自分がまず最初に楽しがっちゃうから、話が整理しきれてないし、相手の気持ちを乗せるリズムとかペース配分とか理解を確かめる補足とか、そういう気遣いが一切できない。素人だもんね、仕方ない。

さらに、自分自身が落語ファンだからこそ、自分の作品にもそれを取り入れているわけで、その、大好きな落語を使って小説を書き、しかも売れて賞も貰ったモノを、今度はプロの噺家が落語にしてくれるなんてね、夢のような出来事じゃないですか。その、夢の企画のトークに呼ばれちゃったら、これはもう主催者気分なんて吹っ飛んじゃって、ただのファンのオッサン。

そりゃね、北村薫の小説のファンの方にとっては、ただのオッサンになって無邪気に舞い上がってる姿を見るのも楽しいかもしれない。でも、そうじゃない場合はちょっと気持ちが引く場合もあると思う。私は、そう。

我が身に例えるなら、国立劇場が募集している歌舞伎脚本に、菊五郎をイメージして書いて出したらたまたま当たっちゃって、それで菊五郎と対談できちゃった、みたいな感じ?あははは、そりゃぁ舞い上がって当然(爆)

物書きはモノを書いとれ…とは思ったけれど、面白かったから、その書いたモノも読んでみようと思いながら帰ってきました。よーし、図書館で探すぞっと。

ところで。

今日、三三がやった、北村作品の落語は、小説をそのまま朗読してキャラ立ちさせてたわけじゃなくて、ちゃんと落語の台本に作りなおしたのを覚えて話したそう。落語は状況説明もあるから、小説のいわゆる地の文章を読んでるようなところもあるわけで…私には、小説そのものと落語台本の区別がつきませんゎ。

それで思い出したのが、以前に愛之助で見た、たち切れ線香のこと。あの時愛之助は「落語の台本を朗読してくれって言われたんですけど、それって落語するのとは違うんですか?って、そう思いましたゎ」って語ってたっけ。愛之助は役者だから、朗読っていってもきっちり芝居してて、落語らしい落語との違いと言えば手に本を持っているかどうかくらい?と思った私。

もちろん落語とは?なんて難しい定義は考えないけれども、でも、一体落語って何だろう。

暗記してしゃべれば落語、台本見て話すと朗読芝居?うーん





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.12.17 23:27:29
コメント(4) | コメントを書く
[観劇日記] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.