借りていた「ペルソナ -三島由紀夫伝―」読了。読み応えがあって相当興味深い内容でした。三島文学の根底にある思想を祖父、父という父系の歴史から読み解く著書。従来、三島文学と三島を溺愛した祖母の家系(江戸幕府の若年寄、永井ナントカカントカ^^;に溯る超ハイソなルーツ)の繋がりを云々する三島研究は多かったのだが、官僚であった祖父、父と三島自身の関係にスポットライトを当てた著書は大変珍しいとのこと・・・なんですが、三島由紀夫の著作は数冊読んだことはあっても人物そのものについては良く知らなかった私には、兎に角三島を知るに役立った一冊でした。今まで持っていた漠然とした彼のイメージ「エキセントリックでナルシストな天才」・・・とは必ずしも一致しない三島像がここに。計算高い努力家で(実は"男色家である"という事実も彼の演出であったという説あり)後年は必ずしも時代の寵児ではなかった不遇の人。祖父、父に具現される官僚主導の世の中を忌み嫌い続けた人。
偶然にも今話題の堤一族との繋がりがあったり・・・って単に「堤清二(ドン義明の腹違いの兄)が楯の会に制服を提供した」ってことぐらいだったんですが>▽<
以上、多分誰にも何にも言ってもらえない独り言・・・ええねん、それでも書きたかったからさっ!(-◇-)
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Last updated
2005.03.06 19:55:24
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