カテゴリ:自作小説
今日はですね、コリラックの学校で給食試食会があるので、
これから行ってきまーす! どんなだったかは、明日また御報告~! またもや、小説の続き書きました。 時間のあったら暇つぶしに読んで行って下さいね~! こちら、昨日の夕食、 豚肉とネギの炒め、トマト・キャベツスープ、サーモンマリネサラダ~ コリラックにPHSを持たせることにしました~! 帰りが何時なのか、時間に幅がありすぎるので~。 一機種古いので\1でしたよ~! 3箇所のみかけられて、防犯ブザー付きです。 何かあったら、後ろの紐をひっぱると自動的にその3箇所へ繋がります。 月額は約千円! ------------------------ 「アイツとオレ3」 <前回までのお話> 大学へ行くのが嫌になってしまったオレ(赤木)に アイツ(青山:アオヤン)は電話をかけてきた。 その電話が意外にも楽しかったけれど、オレはまだ大学へ行くつもりが無く、悩んでいた。 オレは昼間にバイトへ出かけた。 昼はオバちゃんたちと、夜間の大学へ通うやつが働いている。 オバちゃんたちは、オレがバイトの初任給を、母親に全部渡したと言ったら、 結構好印象を持ってくれたらしく、 オレが昼間いても、さほど、悪いようには取らなかった。 「最初だけでも、少なくても、そんなこと子供がしてくれると、 親は嬉しいもんなのよ。」 オバちゃんの一人はニコニコしながらそう言った。 「赤木くん大学どうすんのよ~?」 いきなり遠慮無く聞いてくるオバちゃんもいた。 「ああ、今、専門学校見たりとか、いろいろ考え中なんスよ~。」 オレは製品の発注伝票を書きながら、適当に愛想笑いをして答えると、 オバちゃんは、それ以上は聞いてこなかった。 「今しか悩めないしな~。」 夜間大学のヤツは、自分もそうだと言う感じで、親身に頷いてくれていた。 昼間大学に行ってるヤツは、さも珍しい感じで、話を聞きに来ていた。 ちょっと心配しているふうなのが、 ドロップアウトすんなよ…って感じがして、 ちょっと煩わしかった。 そんな日々が続いて、オレが大学を休んで3週間ほどになった。 オレがレジ番をしていると、 フリーターのヤツがやってきて、小声でオレに言った。 「アレ、もしかして、お袋さんじゃねぇ?オマエのことチラチラ見てるぞ。」 階段の方をチラッと見たら、確かに母親だった。 昼間いないのは、バイトなのか、学校なのか、確認しに来たらしい。 わざわざ電車に乗って。 毎日仕事で疲れてるはずなのに…。 目が合うと、ビックリして、イタズラを見つかった子供みたいな顔をしていた。 いつもは強気なのにな。 それが何だか可笑しくて、 オレはつい手を振ってしまった。 母親は安心したように笑って、手を振って去っていった。 「いいお袋さんじゃん。カワイイ。」 フリーターが言った。 「そう?」 オレはちょっと嬉しくなって、軽く笑った。 翌日は、早番で帰ったら、違う学部に行ったバンド友達のシュウが来ていた。 トモヤもいっしょだった。 「どうしたんだよ?」 オレはもう連絡が来ないだろうと思っていたので、内心驚いていた。 「顔見に来たんだよ。」 自分の中で、すごく嬉しい気持ちが湧いてきていた。 心配してるのが、わかった。 ヤツらは、音楽の話と、学校の話をして帰って行った。 「学校行くなら、連絡よこせよ!」 どうやらいっしょに行くつもりらしい。 オレは笑って手を振った。 もうすぐ休んで一ヶ月になる。 父親が珍しく口を開いた。 「お前どうするつもりでいるんだ?」 オレは唐突だったので、何て返事をしたらいいかわからずに、 無言でテレビを見ているフリをした。 親父が語りかける。 「オレは思うんだけどな、世の中みんなが会社員になることはないんだ。 労働者だって、必要があってなっているんだしな、大事な仕事だ。 世の中、いらない仕事なんかないんだよ。 お前がもし大学辞めたいなら、辞めたっていいと思うよ。 でも、辞めるなら、ちゃんと仕事をみつけろ。な?」 オレは親父の顔を見た。 一所懸命考えたスピーチみたいだったけど、真剣さが伝わってきた。 じっくり語りかけるデカい声だった。 親父はオレをじっと見ていた。 オレは何だかジンワリ来てしまっていた。 「うん。そうだな…」 母親が何か言おうとした時に電話が鳴った。 「青山くんからよ。」 母親が笑顔で受話器を渡した。 「毎日がんばるな~。」 親父が笑った。 アオヤンは、毎日のように、他愛も無いことで電話をしてきていたのだ。 「…よう。」 「よう!」 アオヤンが明るい声で言った。 「明日は学校に来る?」 毎日毎日、よく飽きないもんだな~と、繰り返される言葉を聞いて返事をした。 「行くよ。明日から。」 アオヤンは意外な言葉でも聞いたかのように絶句していた。 「…何?どうしたんだよ?」 沈黙にオレはちょっと恥ずかしくなって、ぶっきら棒に訪ねた。 「いや、聞こえた…。うん!うん!来るんだな?わかった!待ってるからな!」 アイツの喜んだ声が、妙に嬉しかった。 電話を切ると、父親と母親が驚いたような顔でこっちを見ていた。 「明日から行くから…。」 親父がニヤけた顔で茶化すように言った。 「いいんじゃ~ん!」 母親が笑顔になっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[自作小説] カテゴリの最新記事
|
|