夢で逢いましょう

７時３０分に駅に行くには７時１０分には家を出てバスに乗らねば！
目覚ましかけて５時過ぎに起床・・・
おにぎり、枝豆茹でて、梨を剥き、昨夜漬けておいたキュウリと
レモンの輪切りの砂糖漬け等リュックに詰め、身支度を整える
いつもより早めの６時過ぎに義父を起こし朝食を準備・・・
食べてもらっている間に、主人のコーヒーをたて、昼食の仕度
（もう時間が無い）義父に、すみません急いでねと洗面所へ

そんなこんなでギリギリ家を飛び出し停留所につけば
グッドタイミングでバスが来る♪

私が入会した山の会は、盲学校の先生方が２０００年に立ち上げた

視覚障がい（障碍）の方が気軽に登山などの
アウトドアを楽しむための山の会です。

私の参加は今回で四度目・・・
泊まりは無理なので日帰りできる時だけの参加です

駅にて糸魚川から参加のメンバーに拾ってもらい
集合場所まで高速道路を走り４０分・・・

今回は安田の宝珠山、それ程高くない山ということでした
１６名の参加で、視覚障害の方は５名・・・
三人一組になり、真ん中に視覚障害者の方が入ります
前の人のリュックにロープをくくり付け、そのロープに
つかまりながら登山するのです、片方の手にはストック・・・


いざ出発！！


私は会を立ち上げたベテランのＳさんと組み、真ん中に
全盲のＫさんが入り、Ｓさんのリードでいざ出発です
Ｋさんの足元に気を配りながら、Ｓさんの誘導の仕方を
聞き逃すまいと耳をダンボにして進みます

この日は天気もよく、涼風の吹く木立の中の登山道♪


最初の休憩場所から、黄金に輝く稲穂の平野

この休憩場所で、Ｓさんが急に（ネネさん、リード代わってみる？）
え？私で大丈夫ですか？ 少々不安ながらも
後からサポートお願いします！！
と言う事で私がリード役を務める事になりました・・・


大きな石があります ・ 左上に大きな枝が延びています、頭を低くしてください

左が切れています（崖と言う意味） ・ 岩場を登ります

これから急な坂になります ・ 水平道です ・ 岩の左に回りこみます


その都度、Ｋさんに行く手の状況を説明しながらの前進です
Ｋさんは勿論の事、他の人たちとの歩調も合わせなくてはなりません
結構厳しい山で、傾斜のきつい所が何箇所もあり、登山道の脇に張ってある
ロープや鎖につかまったり、延びた根っこにつかまりながらやっとの思いで
急勾配を登りました、時々はＫさんに後から引っ張られながら・・・
私より年上できゃしゃなＫさんのどこにあれだけのパワーが
あるのかしらと、ただただ驚くばかり・・・
（Ｋさんはこの会が立ち上げられた頃からの参加）

普通の人が二時間で登る所を三時間かかりましたが
リード役を務めたおかげで、一番乗りで頂上に着きました(^o^)丿
パッと視界が広がり、風を受けた時のあの気持ち！！
あの感動は忘れられないものとなりました！！
もう、最高です
山頂で食べたおにぎりも最高に美味しい！！


頂上からの眺め♪


私の拙いリードにも関わらず、ついてきて下さったＫさん
後からサポートしてくださったＳさん、ありがとうございました
緊張しながらも、初めてのリード役を無事終えた安堵感と
厳しい山に（私としては）登った達成感とで胸はいっぱい・・・

この日は家をでた瞬間から、私の時間・・・
仕事の事、家の事、義父の事、他諸々
下界の事を忘れることができました
連休中の私のとても貴重な一日なのでした♪
（あとは普通に仕事です）

おかげさまで、その夜は爆睡！！