カテゴリ:学び
今日は、JACT (日本代替・相補・伝統医療連合会議) の 心身医学(Mind-Body medicine)研究会 『瞑想の心身へ及ぼす効果と体験実習』 の講座に行ってきました。 講師は、関西医科大学付属病院で診療内科の医師である 土井麻里先生。 オーストラリアの Nature care college エネルギーヒーリング科で学ばれた経験も活かされ 日本ホメオパシー医学会認定医でもあり リラクセーション法としてのメディテーション(瞑想)や仏教・ヨガの瞑想を施下記各地で学ばれたそうです。 瞑想は、欧米では医療現場で広く活用されていて 瞑想が脳波、自律神経、内分泌、精神状態に与える影響などの研究は1200以上も発表されているそうです。 正しい瞑想は、治療の補助となり、心身の様々な症状を改善し、人生の質を高める効果があることが分かりました。 更に、自分の内面に気づき、安らぎを感じ、深いリラクセーションになるなど 心理療法、認知療法としても活用できます。 脳波では α波やθ波が増大するのはもちろんですが 精神性や運動を司る前頭葉や大脳辺縁系などの血流が増加します。 更に、最新の医学研究では、PETやSPECTや ファンクションMRI などを使った脳の機能的研究データから 瞑想によって大脳皮質の厚さが増加したり 右半球の、どの部分が活性するのか分かったのです。(Sara.W.Laserら2005年) イメージや直感で働くといわれる右脳の 島 → 体性感覚・記憶・情動に関連 前頭前野 → 注意・判断力・思考 体性感覚野 → 身体の知覚の情報 視覚野 が活性化します。 瞑想歴の長い人ほど、大脳皮質が厚くなるそうなので、ボケ防止になるともいえるとか・・・ 瞑想中の脳内の変化として、活動が亢進するのは 前頭前野 → 意識の集中 視床 → 情報の伝達 海馬・扁桃体 → 情動 視床下部 → 自律神経系・免疫系・内分泌系 活動が抑制されるのは 後部頭頂連合野 → 空間における身体の位置感覚のイメージ 神経伝達物質として:セロトニン・アセチルコリン・GAVA・内因性オピオイド・ノルアドレ ナリンです。 この活動が抑制されるというのもポイントで つまり、瞑想にてあらゆる雑念を受け流して意識を無に集中させると 頭頂連合野の求心路が遮断され、身体の位置感覚のイメージがなくなり 自己と外界との境界が認識できなくなり、時間も空間も無い、無の境地や 神や環境との一体感が得られるという、変性意識を抱きやすくなるというのです。 呼吸法や、瞑想や、イメージトレーニングでも 自分と周りとの境界がなくなって、自然と一体になった感じとか 羽のように軽くなったとか 宇宙と一体とか、宇宙空間にいるようだとか そんな感想を聴く事がありますが、それはこういった脳の頭頂連合野の求心路が遮断され、身体の位置感覚のイメージがなくなるという働きからくるものだったのですね。 疼痛にも、瞑想が有効で、疼痛で活性化する脳の部分が、瞑想をすることで抑制されるそうです。 瞑想の医学研究が、進んだ欧米では、このようにエビデンスが認められ 瞑想を取り入れた施設がたくさんあるそうです。 メルボルンの「Gawler ファンデーション」では、ガン患者のサポートセンターとして カンガルーもやってくる自然環境に恵まれた施設で、 瞑想が中心となったワークが受けられるそうです。 素晴らしいことですね。 「Hollyhock in Canada」 というカナダの施設や フィンドフォーン でも、サポートセンターに自然素材で建てられた瞑想ルームがあるそうです。 聖域(サンクチュアリ)として存在する、そんな魂の古里のような空間で 瞑想によって、大いなるものとつながり、自分らしく生きることに導かれ 自己治癒力が活性されて、自身のケアとなる。 スピリチュアルなケアに、脳の解明から新たな軌跡が生まれますね。 ところで、このような脳の働きを聴いていると、アロマセラピーで学んだ項目 嗅覚や心地よいタッチを受けて 脳内のヒーリングシステムとしての 大脳辺縁系 → 視床下部 → 内分泌系 → 自律神経系 → 免疫系 ・・・への活性化や 海馬や扁桃体(記憶や情動)の活性 リラックスすることで、自己治癒系が向上するなど 瞑想の効果がアロマセラピーの効果に似ていることが判明。 アロマセラピーの様々な効果についても更に期待と自信が持てますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[学び] カテゴリの最新記事
|
|