医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

今週に入って、豚インフルエンザ騒動も急に下火になりましたね。



電車の中でも、マスクをしている人の姿は

半分に減り、４分の１に減り・・・

日々、神戸の街も落ち着きを取り戻しているようです





先週末、『NPO法人関西アロマセラピスト・フォーラム』の

第２回総会を延期にしました。



今週は、理事の先生方や講師の先生方、

関係各機関との連絡を図りながら

やっと新しい日程を決定することが出来ました





８月１日（土）午後２時から、

場所は、今回と同様に神戸の布引ハーブ園の森のホールです。

昨年の設立記念講演会も、８月２日（土）同じくハーブ園でした。

こうして、また同じ日、同じ場所でさせて頂く事になったのも

何かのご縁かもしれません





　　NPOを立ち上げて1年



この1年を振り返ると、さまざまな思いが湧きあがります。



私がアロマセラピーに出会い学び出したのは1999年のことでした。
その頃、医師の運営するスクールの１期生募集がありました。
喜び勇んで入学し夜勤だけのパート勤務に変えるなど、
アロマセラピーを一心に学ぶ生活が始まりました。



最初はアロマセラピーという療法が素晴らしいのだと思っていました。

しかし数年、産婦人科、緩和ケア病棟、デイサービス、
がん患者さんへ訪問でのアロマセラピーを行うなど症例を重ね、
又、数名のチームでのアロマセラピーを行なう中で、
アロマセラピーなら誰がやっても同じということではなく、
どのような語りで理解してもらえるか、
どのような姿勢で関わるか、
ケアの質に見合う感性や人柄や態度やコミュニケーション能力が
問われているのだと気づかされました。

“人”と“人”が向き合うことが基本となる“ケア”なのです。



大自然の恩恵を受けた精油という、
深い部分で人を揺さ振る香りをツールとして
セラピストとしての在りかたが重要なのです。

そんな思いを分かち合いたくて、
昨年の設立記念講演会では、アロマセラピーではなく、
アロマセラピストという人の在りかたに焦点を充てた
『アロマセラピストとして生きる』というテーマを選びました。



そして、2回目のこの総会では、
アロマセラピーを科学する視点を元に、
安全に行なっていくために必要な精油の知識を深めたいと思います。



更にアロマセラピーを取り入れているクリニックの先生方から、
アロマセラピーを導入する際の工夫や現状などをお聴きすることで、
これから導入を考えている他の施設でも参考になるのではないかと思います。

各医院で行なっているアロマセラピーの情報を、
次に活かして頂ければと願っています。



私がアロマセラピストの認定を受け活動を始めた頃。
周囲の方にアロマセラピーを理解してもらうのに苦労しました。
アロマセラピーの効果がどれだけあるか、いくら語っても、
リラクセーション効果を始めとする作用を説明するには
書面にしたり、研究発表などのデータが必要になります。


他の施設では実際にどのような使われ方をしているのか？
導入の前例や、問題点はないのか？
・・・いろんな角度からの説明が必要でした。


そんな時一番役に立ったのが、過去の研究発表や、新聞記事でした。
たくさん説明しても、「それは気持ちいいだろうけど、それだけでは・・・」
と言われ続けて落胆することも多かったのですが、
エビデンス（根拠）となる研究発表やデータを示すと、
「癒しだけじゃないんだ！」とビックリされたり、理解してもらえ
信頼を受けてアロマセラピーの現場も増えていきました。


そんな経験から、アロマセラピーの普及には
研究発表や提示できるデータが必要だと痛感していたのです。


「NPO法人関西アロマセラピスト・フォーラム」では科学的な研究の側面と、
対象者が人であることから、ケアの質を大切にしたホリスティック（全体的）な
アロマセラピーも追求していきたいと、車の両輪のように考えています。

私たちの活動が、これからアロマセラピーを始めていきたい誰かの役に立ち、
アロマセラピーを受けられる方が増えるように願ってやみません。


たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています。
総会の翌日には、研究セミナーもありますので、
こちらも体験型のユニークなセミナーとなっていますので、ご参加下さいね。

総会の延期で、ご迷惑をかけてしまうことになりましたが
今回ご参加の予定の皆さんが、次回もまたおいで下さることを願っています。



そして、アロマセラピストさんだけでなく、
アロマセラピーにご興味をお持ちで、
院内など施設内での導入をお考えの方にも、
きっとより良いアロマセラピーの在り方や方法の一部を
ご覧いただき、参考にしていただけることと思います。


日程の変更となりましたが、どうぞ宜しくお願いします。