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テーマ:仕事しごとシゴト(23715)
カテゴリ:年金問題
10月9日社会保険庁は、2006年度の年齢層別の保険料実質納付率を発表しました。
今回の調査は、これまで算出の対象から除外されていた納付を免除されている失業者や猶予されている学生も含めて納付率を算出されました。 それによると20~24歳が26.9%で最低であり、 25~29歳が40.4%と2番目に低い数字です。 全年齢層での納付率は49%。国民年金制度の崩壊が加速していることを浮き彫りにした。 でも、農家や自分で開業している人ならともかく、会社・工場・店で働いている人までもが、なぜ国民年金なのでしょうか? 率直に言えば、年収の中で「標準報酬月額×12+標準賞与額」に対して約23~24%(労使折半)の高額な社会保険料から逃れたい企業が増えたからです。 社会保険(厚生年金保険・健康保険)加入しなければ、各労働者が国民年金保険料及びその世帯主の国民健康保険料(又は保険税)を支払うことで、事業主の直接負担が全然なくなるからです。 もちろん、日雇いとは名目で、実際には派遣先企業の正社員と同じ現場で同じような仕事をしていて、ただ同じ派遣労働者の勤務時間帯が正社員と一緒にならないように、日々派遣労働者同士を入れ替え、又は日によって別の現場に派遣と、ウマイように使い分けているだけです。 ハローワークの求人票を検索するか又は、就職サイト・新聞・就職情報誌の求人広告を見ればわかりますが、人材派遣会社・請負会社の求人広告は、日雇い派遣以外にも、明らかに社会保険加入・保険料逃れであるのがミエミエの案件が多いです。 もちろん労働契約については下記の1~4のように名目上パート・臨時扱いの労働時間や雇用期間にして、実際は残業・休日出勤・随時契約更新させて、実際は正社員と同じ位の労働時間・日数・雇用期間の事業所が多いです。 以下社会保険加入・保険料逃れの求人案件を紹介。 1 週労働時間:28時間(週4日×7時間)、24時間(週6日×午前中4時間) 正社員の所定労働時間は普通40時間なので、社会保険加入義務がある正社員の4分の3以上にならないように、30時間未満にする。 2 月出勤日数:月15日以内交代勤務。 週休2日制の事業所の場合、正社員の出勤日数は、21日以上になる月が多いがたまに20日以下になる月もあるので、2ヶ月以上続けて4分の3以上にならないように、15日以内にする。 3 雇用期間:2ヶ月未満の臨時の仕事。 2ヶ月以上の雇用期間だと、社会保険加入義務が生じるため。 4 1日労働時間:5時間半など、6時間未満。 正社員の所定労働時間が1日8時間の事業所が一般的なので、社会保険加入義務がある正社員の4分の3以上にならないように、6時間未満にする。 5 業務請負として請負契約。 法律上原則は労働者とみなされないので、社会保険(厚生年金保険・健康保険)加入資格なし。 払わずもらえる!「国民年金未納」マニュアル 国民年金・厚生年金保険改正法の逐条解説6訂 社労士基本書5000(平成13年版 4(国民年金・厚) あなたの知らない人材派遣 世界一わかりやすい人材派遣業界の「しくみ」と「ながれ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.15 07:29:05
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