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カテゴリ:Books
古本屋さんで偶然見つけたもんで、つい買っちゃいました。
嫌われ松子の一生 松子の地元が福岡県の大川だったこともあり、ものすごく懐かしくて感情移入して読んじゃいました。 Neverbは、アメリカに来る前は、福岡県は久留米市に住んでいました。大川も、何回か行った事がありますが、そりゃあ、田舎でねえ。そして、この本の中にも出てくる、とても需要な役割を果たしている、筑後川にも、Neverbは会社の仲間と一緒に、そして一人でも良く出かけたものでした。 筑後川は九州では最大の河で、都会の福岡から30分くらいしか離れていないのに、とてものどかで大好きな場所でした。 さて、本の内容ですが。 この本は映画化やテレビドラマ化されているので、皆さんとっくにご存知だと思いますが、一人の女性のいわゆる転落人生を描いたドラマ。 国立大学を出て、気質の職業に就きながらも、いろいろな男の間を流され続けて、あげくの果てには殺されちゃう、っていうなんともやりきれないお話。 この松子、なんとなし自分に似ているところがあり、読みながらちょっとムムムっと思ってしまいました。 松子って、自分の夢や展望ってものが全くないんだよね。男が変わるたびに、自分の生き方を変えている。その姿を見ていると、ああ、この女性は人に愛される事を渇望しているんだなあ、と単純に思えました。彼女は、自分が心から愛された事がないと思い、そして愛されていても、いつも終わりの影におびえている女。 彼女は男に生かしてもらい、男がいてこそ自分の存在が保てると考えている、典型的な共依存タイプだよね。 Neverbも、そういうところがあったから、よくわかる。 人に頼られると、特に自分の男に頼られると、何が何でも守りたくなるっていうのかな。自分を犠牲にしてでも、その相手をつなぎ止めたいと言うか。 でもそれって、恐ろしく自分自身を消耗させるし、その関係がなくなった瞬間、途方に暮れちゃうんだよね。 Neverbも、そんな恋愛を何回か繰り返したあげく、これじゃいかん、と思い、自分自身を一番大切にする事を覚えたんだけどさ。 松子は死ぬ直前にその事に気がついたんだけどね、結局は残酷なカタチで命を落としちゃいましたね。 人間、いつだってやり直しはきく。だけど、やり直しは、早ければそれにこした事はないよね。毎日がバラ色の人生なんてあり得ないけど、生きていくためには、自分自身で、自分に綺麗な色を付けていく才能を身につけなくちゃいけないんだよね。 ワタシも、いまその最中だよ^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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