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2022.11.14
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2022/11/13     吾輩は漱石である こまつ座第145回公演 「井上ひさし全芝居その三」所収・新潮社刊、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、作・井上ひさし、演出:鵜山仁   
夏目漱石/山形勘次郎:鈴木壮麻、夏目鏡子/遠山華子(マドンナ)/校長:賀来千香子、    栗田桃子、若松泰弘、木津誠之、石母田史朗、平埜生成、山本龍二   
図1 「吾輩は漱石である」チラシと半券より

 修善寺の大吐血の時に漱石がcひらしとはんけんより体験したであろう臨死の世界。短い間に生涯の思い出が凝縮されて脳裏を駆け巡る。描いた作品の主人公達が会合しているなかに、あこがれのマドンナ達が一人の女性として凝集して在臨する。 記憶がsurrealisticなdynamic collageとなる。ーーテな感じ!

  第一場、修善寺の宿の部屋、床についている主役漱石はほぼ動かず発せず。凜とした妻夏目境子の声は会場隅々まで浸透していく。目をつぶっていてもそれはあられもなく賀来千香子の発する声と語り。二枚目が主役と三枚目を支配下に置いている。

 場が変わって臨死体験の情景なのだろう、漱石の様々な小説が鏤められたような会話と女性論だか恋愛論だか、そして理想の凜とした女性像を賀来千香子がサラリと演じていく。

 学校の場は秀逸である。校長、実は男装の麗人、私事を擲ち理想教育をめざし、ついには身も売って資金調達。影の存在で学園を支えよう。 最後は故人を偲ぶ会みたいなところで幕だっただろうか。井上ひさしが読み取った夏目漱石論のシナリオが、賀来千香子という才能と力量を介して見事に具現化された。

 ネコの出てこない漱石ではあったがね。


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最終更新日  2022.11.14 20:05:31
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