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Mr. Cats' Gardenのブログ あるいはニャンスケの生活と意見

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2024.02.14
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2024/1/27    ピョートル・チャイコフスキー作曲 エウゲニ・オネーギン(Eugene Onegin) 2023/2024シーズン オペラ  ロシア語上演/日本語・英語字幕 新国立劇場オペラパレス   
原作:アレクサンドル・プーシキン、台本:コンスタンチン・シロフスキー、ピョートル・チャイコフスキー、
演出:ドミトリー・ベルトマン, 指揮:アンドリー・ユルケヴィッチ、新国立劇場合唱団,東京交響楽団   
タチヤーナ:エカテリーナ・シウリーナ、オネーギン:ユーリ・ユルチュク、レンスキー:ヴィクトル・アンティペンコ、オリガ:アンナ・ゴリャチョーワ、    グレーミン公爵:アレクサンドル・ツィムバリュク、ラーソナ:郷家暁子、フィリッピエヴナ:橋爪ゆか、ザレキー:ヴィタリ・ユシュマノフ、トリケ:升島唯博、隊長:成田眞、合唱の先唱者:渡辺正親



      図 エウゲニ・オニーギン チラシと半券より作成


 舞台関連の入場券は宿主の相方が買ってくる。相方は宿主の日程も一応確認して他用が無い時を狙って買ってくる筈なのだが、屡々、いざ買う段になると、潤覚えやこの日は空いているに違いないという思い込みで買ってしまう。


 相方は、学生時代の専門が演劇で、博士後期課程修了《単位取得退学)なのだが、博士だと時々言ってしまう。関心は本の筋の方に向いており、演出や演技自体は余り関心が無いようで、同じ本・演目の芝居は基本的に見ない。 


 然るに、今回のエウゲニ・オネーギン、201910月に見たものと、劇場・演出は同じ。相方が買ってきたチケットを見て、宿主がそのことを指摘すると、見た記憶が無いと言う、タイトルも内容も印象に残らぬ舞台だったのかも知れない。実は宿主も舞台イメージを殆ど記憶しておらず、メモから観たことを確認していた。 

 今年に入って127日新国立オペラと、予定を宿主が相方に確認すると、「あっ。その日予定が入っちゃった」とのこと。宿主も母親介護関係で忙しいのだが、大金の半分は回収したいと、私ニャンスケを内包しながら新国立に出向いたのであった。


 演者と新国立向けの日本版の演出補佐は入れ替わっている。しかし、場内配付されたあらすじは、前回と寸分違わない。海外からのメンバーは6名と、全登場人物の半数以上を占める。コロナパンデミックで海外からのゲスト歌手が減っていたことと、ウクライナへのロシア侵攻への抗議的な意味でロシア系の作品の上演が押さえられ気味であることの、ある種反作用がこの数に表れているのかも知れない。そして、海外組は新国立ホームページやオペラ関連のネット検索からニャンスケ・宿主が得られた情報ではロシアで、の舞台経験者ではあるが現在欧米に活動拠点を置いている、という人が海外からの招待の大多数のようである。 

 今回の舞台から強く印象づけられたのは、心良き人々が様々な出会いの中で翻弄されていく、一寸もの悲しい人情悲喜劇というかたちである。 


 ハンサムでプレイボーイ的振る舞いに長けているものの、実は心優しい紳士であるオネーギンは、親友レンスキーに誘われ近隣の豪邸ラーリン家を訪れる。ラーリン家の長女である素朴なタチヤーナがオニーギンに激しく恋慕してしまった。


 そのことを知って危惧し、何とか無事にその苛烈な恋慕を冷まそうと、タチヤーナの妹でレンスキーの許嫁でもある立ち居振る舞いの派手な妹オリガに見え見えのちょっかいを出す。ところがこれにレンスキーが激しく反応。オニーギンに決闘を申し込んでしまう。 


 いざ決闘の日となり、悔恨の念を抱きながら決闘に臨むレンスキー、一方オニーギンは完全に死を覚悟し、介添役としてみ全然似つかわしくないチャランポランナ感じの近隣のフランス人トリケ《本オペラのピエロ役)を選び、引かれ者のように場に臨む。おぼつかない対峙。レンスキーが一発、当たらない、オニーギンが蹌踉けながら闇雲に一発。なんと、レンスキーが倒れてしまった。 心ならずも親友を殺してしまったオニーギンは、数年間の逃亡と流浪の旅に。 


 ペテロスブルグで久方の舞踏会に顔を出したオニーギン、それが貴族の婦人となったタチヤーナが主催するものであった。気品ある貴婦人タチヤーナにオニーギンは改めて自らの恋心を告白するが、倫理観を確りと纏ったタチヤーナの鉄壁な古典的貞操観念に敢え無く敗退。オニーギンが何という人生!と己の悲運を嘆き終幕となる。 


 舞台展開の要所で味な立ち回りで舞台展開に洒脱な軽さユーモアの味付けをするのがトリケである。前回と今回の新国立の舞台、演者はほぼ全員入れ替わっていると書いたが、ひとり変わらなかったのはトリケ役の升島唯博である。今回の舞台、役のキャラクターが明解に洗練されている感じであったが、際立っていたのはトリケで、印象的な切れ味良い道化振りによって舞台の輪郭が鮮明になった、とニャンスケの記憶には鮮明なのだ。  
  


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最終更新日  2024.02.14 23:32:48
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