映画鑑賞
週末に映画を見に行った。友人のつきあいで、近くの小さな劇場でやるチャップリンの『サーカス』だった。目玉は音楽の伴奏がピアノの生演奏だということ。ピアニストは譜面をおかず、全部暗譜で弾いた。技術的には難しそうな演奏ではないが、スクリーンの映像との間合いを考えながら最後まで弾くのは大変だと思った。初めは演奏と映像が分離した感覚で見ていたが、徐々に聴く・観るの二つが感覚はひとつになって、自然に楽しむことができた。 チャップリンの動きはドリフのカトちゃんの動きだ。(勿論カトちゃんが研究し、影響を受けたわけだが。)新しい発見だった。以前落語にはまった時、志ん生を聞いて、ビートたけしだと感じたこともあった。憧れや尊敬があれば、意識しなくても似てきてしまうかもしれない。英文学の授業で初めて学んだ言葉『ミメーシス(芸術における模倣)』を思い出した。(まじめに勉強していたのは一年生の前期半年くらいだったから、記憶に残っているんだろう。) 音楽も再現という手段の模倣だ。