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カテゴリ:将棋
順位戦で対局したばかりの二人。 この時は後手豊島竜王の逆転が勝利だった。 今回も手番は同じだがどういう対局になるか。 王将リーグの成績は永瀬王座1勝0敗、豊島竜王1勝2敗とおなっている 先手永瀬王座後手豊島竜王 戦型は相掛かり 先手が早繰り銀、後手が腰掛け銀で対応。 角交換後、じっくりした駒組みが続く。 8筋が空いたため、先手が若干有利で進行していく。 後手も攻撃を仕掛け攻め合う形になる。 先手の永瀬王座が優勢まで局面を進めていたが。 100手目6四角と8二の飛車を狙いつつ守りにもきき、さらに玉頭を狙う恐ろしい角打ちを放つ。さらに1五桂と先手玉の逃げ道を塞ぐ一手。不利ながらも鋭い手で先手玉を脅かす。 105手目先手が3三桂と打ったところで評価値が逆転。ほぼ五分ながら後手に触れる。 そのまま2ニ金と打っていれば後手有利だったが、豊島竜王は同銀と桂を取ったことでまた先手優勢に。 後手が持ち時間を使い果たし1分将棋に入る。 122手目7六銀と打ち、劣勢だった豊島竜王が千日手へ誘導する。 千日手王子の異名を持つ永瀬王座。千日手に応じるかと思われたが、127手目3七金と打ち打開。 しかし、この手が悪かったようで後手の形成が勝勢までへ。 先手も持ち時間を使い果たした。 1分将棋ながら見事に詰み筋を読み切り。 148手目5六桂と打ち永瀬王座が投了。 豊島竜王が勝利した。 中盤からずっと劣勢だった豊島竜王だが、その中でも相手にプレッシャーをかけ続けた。 永瀬王座の隙きを見つけ時間がない中、千日手筋を選択。「他に手段が無かった」とずっと劣勢を意識していたため唯一の選択だった。 先日手を打開した永瀬王座だったが、その手が敗着となってしまった。 序盤作戦勝ちして有利を拡大していただけに痛い1敗となってしまった。 指し直しの対局も見てみたかったところだが。 豊島竜王の流石の粘りからの見事な逆転劇だった。 これで永瀬王座は1勝1敗、豊島竜王は2勝2敗。 上位の成績次第ではまだ挑戦権獲得の可能性がありそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.10.27 20:29:30
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