カテゴリ:大和絵
オリジナルの春日権現記絵巻、第16巻、部分。続き
![]() 先回ご紹介した社の朱塗りの部分、と今回の社の部分。 朱色も赤口と黄口とがあって、赤みの強い朱、黄色みの強い朱、と実に見事に使い分けている事にお気付きでしょうか?? 先回の赤口朱も、深みのある、どっしりした色相ですが、今回の黄口朱の、いわばオレンジ色の朱も、なかなかこういう発色を生むことが難しい深い深い色合いです。 朱というのは、黄色み、赤みとが混ざり合っているので、・・・・・製造過程からごっちゃになっているので、塗ろうとするために膠と混ぜ合わせ、よくよく練り合わせた上で、水を加えしばらく放置すると、黄色みが軽いので上澄みとなり、赤みは重いので沈殿するもの。 したがって、この作業を一日がかりで丹念に繰り返し、美しい発色。赤みと黄色みとを分けて発色させることは、よほど確かな技量がなければ出来ないワザ!!! これは、すばらしい!! こんなに見事に使い分けられる人は、そうざらにいるものではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年02月11日 23時32分45秒
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