カテゴリ:大和絵
![]() これは、江戸時代中期の大名人、狩野探幽作、源氏物語屏風の一部です、光源氏の命名のシーンの下に、雨夜の品定めで知られる、ハワキギ・・・遠くから見ると素晴らしい木だが、近づくと消えてなくなる? という不思議な木。 年若い公達が、光源氏を囲んで、女性の品定めをするシーンです。手が届かないモノの方に憧れる・・と言うような意味があるのでしょうか・・・ こういう絵柄が、ヤンゴトナイお姫様がたのコ・ノ・ミ! 光の君、と頭の中将とが、どれくらいイケメンか・・・最大の感心は、それ。 この探幽の図は、屏風で、源氏物語54帖全てが絵画化され、一つの屏風に全部描きこまれているので、全て綺麗に残されています。もっとも、ほんの200年ぐらい前の作品で、劣化もしていないからでもあります。 一方、ご紹介して来た、国宝源氏物語絵巻は、9百年前の絵巻ですから、切り取られて、分化して、人気のシーンから先に劣化してしまうのです。 ![]() これは、国宝源氏物語絵巻断簡 【竹河】 催馬楽の竹河を巡って、薫の君と女房たちが和歌を詠み合うシーン。 宇治十条のスター登場の壇ですが、このシーンは女房たち・・・ 蟇目鉤鼻の典型です・・・・・・ ![]() こちらは、【宿木】 同じく宇治十条の匂宮と中の君・・・二人の間に秋風が吹く・・・・ トリミングしてしまいましたが、画面左に大きく空間をとって、名も知れぬ秋草が、 ソソ・・と描かれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年07月09日 22時26分14秒
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