東海道五十三次の旅はオリエンテーリングに似て
東海道五十三次の旅をしていると「はて、昔どこかでこんなことをしたことが?」と思うことがある。それは学生時代に良くやったオリエンテーリング。山の中や公園を指示されたことを遂行しながらいくつかのポイントと決められたコースをどれだけ早く回れるかの競技だ。この旅はどこかそれに似ている。最初に出発地(花のお江戸日本橋)と目的地(京都三条大橋)が決められている。コースは旧東海道上の一本道。ポイントの数は53。江戸からは4キロ間隔で一里塚がある。数えていれば江戸から何キロか分るはずだがはなから覚える気がない。それでも時々国道一号線とコースが重なる時、そこにはきちんと基点からの距離がかいてあるから大体分る。それに何人もの先輩達がWebページに記録や写真や地図を残してくれているのでそれを印刷して、参考にして歩く。分かれ道にはタバコ屋があるよ、と。私の参考にする方の記録はある時気がついたら10年前のものだった。当然、タバコ屋が消えていることもある。そろそろ宿場の入り口かなと思うとちゃんと道しるべが立っている。ここが宿場の入り口、次の宿場まで後何里。そして宿場に入っていく。そこはタイムスリップして江戸時代に戻った所。運がよければ残っていて本陣や脇本陣を見学できる。 運が悪ければここにありましたと、ただ石の印のみ。宿場内には古い町並みが残っていてここが宿場の中だったと教えてくている。高札場、番屋、立場、などが碑から分る。棒鼻跡など町外れにも町を守る工夫がされていて、そして宿場を抜ける。昔は一歩出ればそこはもう安全地帯では無かった。街道沿いには松林。日暮れになる前に次の宿場まで急がなければ。ところが街道には誘惑がいっぱい。こんな所やこんなものそして可愛いからとこんなものに思わず手を出すと家の中からおばあさんが、「どこから来たの」「上がってお茶でも飲んでいきなさい」と声をかける。「いえいえ、先を急ぎますから。ありがとう」と焦る。きっとおばあさん、話し相手がほしかったんだ、ごめんなさい。日暮れ前に宿場の木戸をくぐらねば。街道の何箇所にはチェックポイント(関所)がある。オリエンテーリングと同じ。必ずそこを通らねばならない。今回の新居の関、昔は船で舞阪から直接入った。浜名湖は渡ししかないからいやでも自然に入ってしまう。良く出来ている。今回の一日目の歩数は41,987歩。21km。舞阪宿から二川まで。東海道の旅もまだ半分UPしてないのに、明日からちょっと山の家に行って来ます。良い週末を!