カテゴリ:♪本の覚え書き♪
犬神や白沢、屏風のぞきに鳴家など、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいる日本橋大店の若旦那・一太郎に持ち込まれるは、お江戸を騒がす難事件の数々―愛嬌たっぷり、愉快で不思議な人情妖怪推理帖。名(迷?)脇キャラも新登場で、ますます賑わう「しゃばけ」シリーズ第三弾。 本を開けばそこにいつもの世界がある。これってなかなかないことなんですよね。 その数少ない貴重な楽しい世界が若だんなと妖たちの『しゃばけ』シリーズ。 ほんわかとした若だんなとちょっと恐くて不思議な妖たちが、義理や人情たっぷりの江戸の時代を舞台におこる、これまた不思議な事件を解決して行く。。。 今回は手代の佐助こと犬神の生い立ちが『産土(うぶすな)』で語られています。読んでのお楽しみなのでこれ以上は語れませんが、悲しくもちょっと心が温かくなるようないい話になっていました。 そして表題作『ねこのばば』では若だんなの新たな敵?それとも味方か!という妖怪封じの寛朝和尚が登場。 「大事な煙管(きせる)を、無くしてしまった。それを探し当ててくれたら嫁に行ってもいい」若だんなの幼馴染、栄吉の妹お春のこの不思議な言葉をの真相は?手ごわい手代たちの目をかいくぐり一人探りを入れに動き出す若だんなの『たまやたまや』 「いえね、私は普段これでもかと言う位、甘やかされているだろう?だからここいらで一回、世の常に従って放蕩息子にならなきゃあ悪いような気がしてねえ」 若だんなの優しさとおっとりさが現れるこの会話。 しゃばけシリーズよいつまでも と願う私でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 16, 2007 11:03:18 AM
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