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カテゴリ:糖
最近の商品の特徴の一つとして「糖質○○%オフ」というものがありました。糖質の摂取量を制限する事でダイエットを行うアトキンスダイエットが話題となって以降、糖質を制限してタンパク質を多く摂る事はダイエットの基本的な考え方のようにもなってきていました。
また、ダイエットに限らず血糖値が高めの人が糖質の摂取量を制限する事で、健康状態を改善するという試みも行われ、効果があるとされていました。 少し悪者視されはじめたものを感じてしまう糖質ですが、長期的に摂取量を制限し続けた際の影響については結論が得られておらず、長期に渡る糖質の摂取制限は死亡リスクを高めてしまうとする研究もあり、糖質に対する接し方を見直す必要がある事も感じられてきています。 そんな中、「極端な糖質制限食は勧められない」とする声明が日本糖尿病学会から出され、糖質の摂取制限に関する事情は微妙なものを感じるようになっています。長期的な影響を調査した研究が欠けているために、「現時点では」という一文が添えられていますが、主食である糖質さえ制限すれば他の栄養素である脂質やタンパク質は無制限という誤解が生じ、特に脂質の摂取量が懸念される今日では肥満を助長してしまう事も声明の背景にはあるとされます。 何らかの栄養素を制限して日常的なバランスを欠き、一時的にダイエット効果を上げる手法はこれまでも繰り返し見られてきました。それが長期に及んだ場合の影響に関する研究は進んではおらず、糖質制限食にも同じ事がいえます。流行り始めの頃に見せられたパン抜きのハンバーガーのような不自然な食べ物がまかり通るのは、やはり何処かおかしいようにも思えてきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月29日 07時51分10秒
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