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※NさんYさん かつて目撃したYさんとNさんのやり取りは興味深く、印象的だった。二人ともアマ高段の打ち手で、たぶん何かの大会での局後の検討の時だったと思う。ある局面での打ち方を巡って議論になっていた。 最初は、「~~だからこの方が良い。」という普通の議論だったのだが、お互いに譲らずだんだんエスカーレトした。そしてついにこんなやり取りになった。 Nさん「○○先生が、この形ではこう打つべきと言っていた。」 Yさん「いや××先生が、この形ではこう打つべきと言っていた。○○先生と××先生じゃ××先生の方が正しいだろう。」 それは局面が違うから意見も違ったんじゃないかなあと思いつつ、口には出さなかった。それにしても、ついにお互いに~先生を持ち出した様子が可笑しかった。碁において自分が正しいと確信していてもこの手が正しいと相手に認めさせることは超難問だ。~先生を持ち出すのはちょっと反則気味なので、おそらくお互い最後の手段として温存していたに違いない。藩主の印籠を出したら、副将軍の印籠を出されてしまったという感じだろうか。
※S君 こういう時に大学の後輩S君は見事な解決法を持っていた。高校までにたいへんな実績を残して鳴り物入りで入学してきたS君。最初は全然敵わなかった。そのころ局後の検討で意見が違った時に、彼にズバッと最強の切り札を出された。これにはあっさり白旗を上げざるを得なかった。 私「この手の方が~だから良いと思うけどな~。」 S君「じゃあ、それで一局勝負しましょうか?」
※K先生 仕事上の師匠のK先生。議論好きの上に、あらゆる議論で負け知らずの人。なぜかと言うと、相手が白旗上げるまで止めないからだ。 碁は私に3子くらい。局後の感想の時にはいつも妙なやり取りになる。 私「この手は~~だから悪いですね。」 K「なぜ?~~だから有力な手と思う。」 (2~3度表現を変えて反復した後) 私「そうですねえ。なるほど、その手も十分あるかも知れないですね。」 K「でも、本当はこの手は悪いと思ってるんでしょ。」 私「まあ、そうなんですけどね。」 K「どうして?~~だからこの手は良い手でしょ。」 と降りることさえ許されず議論に引きづり戻されてしまうのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 7, 2011 10:53:38 PM
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