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カテゴリ:30MSシスターズ
私は誰も来ないような僻地(へきち)の
資材置き場の警備任務についている。 警備をする人員は私一人で、かつ住み込みだ。 携帯の電波もなく、パソコンは沼南市警との 通信にしか使うことができない。 これは事実上の軟禁(なんきん:外部との接触ができない状態)だ。 今まで30MSとして、忙しい生活を送っていたのと 一転して何もやることがない生活。 1日に誰にも会わず、誰ともしゃべらない。 それなのに数日おきに夜勤での警備まである。 ここの夜勤は、本当に時間が過ぎるのが遅い。 犯罪組織に拉致されて、「粗大ごみ」と 罵られて(ののしられて)精神的に 多大なショックを受けており、 さらに体調不良も重なった。 ![]() 「ああああ、痛い。だ、誰かお願い、助けて。」 急に立ち眩み(くらみ)が起きて、 私は膝から崩れ落ちた。 運悪く、資材置き場の外周警備の最中に 動けなくなってしまったのだ。 通信機を探そうとしたが、 ひどい貧血で手が思うように動かない。 下腹部に刺すような痛みがある。 腹痛はどんどんひどくなり、 意識は遠のいていく。 困っている女の子を助ける為に 30MSになったのに、こんなところで死にたくない。 それに絶対に私をひどい目にあわせた 「シャガク 一家」をこの手で検挙したい。 そして、沼南市警の男達を見返してやるんだ。 だが、そんな思いとは裏腹に、 私はその場に倒れてしまった。 体は全く動かない。 幻聴だろうか、男の笑い声が聞こえた。 この声は、シャガク。 悔しい。 悔しいけれど、今の私には何もできない。 しばらくすると、無情にも雨が降ってきた。 気温は高めだが、雨に体温が奪われ始めた。 だめだ。 もうおしまいだ。 私はまたシャガク 一家や沼南市警の連中に 笑われる。 こんなの、いやだよ。 ![]() 知っておきたいお葬式Q&A【電子書籍】[ 佐々木悦子 ] ![]() SIS-A00 ティアーシャ[カラーB] 「30 MINUTES MISSIONS」プラモデル お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.28 21:48:59
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