パ・リーグはレギュラーシーズン全日程が終了、セ・リーグでも
中日の優勝が決まり、ファンの関心はプレーオフに向かいつつある。そんな中、各球団とも1日から戦力外通告を受けた選手が発表された。
オリックスでは大村直之、浜中治、相川良太(以上外野手)、清水章夫、本柳和也(以上投手)の5選手に戦力外が通告された。5人とも今後の進路は未定。また、塩崎真選手に続いて大久保勝信投手(2001年度パ・リーグ新人王)の引退が発表された。
実力者が相次いで戦力外を通告された形だ。一言づつコメントしていきたい。
まず大村。
大村はご存知、
近鉄出身の選手。私は中学生の時に
近鉄ファンになったが、その頃から知っていた選手なので、戦力外を通告されたとなると私もショックを隠せない。
昨年はシーズン開幕当初は1番、シーズンが進むにつれて6番の打順に入ることが多くなっていた。
しかし今年は岡田監督の方針もあるのか、わずか2試合しか出場できず、通算2000本安打までは残り135本と数字が減らなかった。ルーキーイヤー(1994年)以来の無安打である。本人にとっては志半ばだと思うが、私もバファローズで大村を応援できなくなるのは大変残念だ。
続いて浜中。
2008年に阪神から移籍してきたが、
オリックスでも出場機会には恵まれなかったという印象だった。移籍後初ホームランが満塁ホームランとなるなど、時々印象に残るプレーをしたが・・・。やはりケガの影響からだろうか。しかし戦力外を通告された選手としては異例の争奪戦が始まっているという。
これがオリックスにとって悔いの残る放出にならなければ良いが・・・。
3人目、相川。
2006年に準レギュラーとして11本塁打の活躍が印象に残ったが、それ以降は1軍昇格の機会がなかなかなく、10試合前後の出場にとどまっていた。もう33歳であり、これ以上の伸びしろが期待できなくなったということだろうか。
投手の清水章夫。
2007年のシーズン途中に木元とともに日本ハムからトレード移籍してきた。2008~09年は中継ぎ投手としてフル回転。2年間で92試合に登板した。しかし今年は1軍登板ゼロに終わった。35歳と年齢がネックになったのだろうか。
続いて本柳。
私としても「予想外の」戦力外選手だったと思う。
合併球団の中継ぎ投手として重要な地位を占めてきた本柳。2008年は58試合に登板したが、昨年は6試合、そして今年はゼロ。戦力外を通告された原因として考えられるのが、若手投手の台頭であろう。今年は新人の前田祐二らが中継ぎ投手として起用される場面が目立ったため、岡田監督の来季の構想から外れてしまったのだろう。
最後に大久保。
2001年のパ・リーグ新人王だが、
近鉄ファンだった私としては2001年に
近鉄の優勝が決まった試合の投手として記憶に残っている。大久保の投げた球が北川の代打逆転サヨナラ満塁ホームランによる優勝決定となった。
昨年は47試合に登板して復調した。今年、背番号が35から11に変更されたものの、1軍登板はわずか5試合にとどまった。
6人に共通することは、年齢がいずれも30歳代半ばだということ。選手としてはもう下降線を辿る時期であり、引退へのカウントダウンが始まる年齢だと思う。この6人のうち、何人が来年も現役でこの世界に残れるのか、心配である。あと、これは第1弾にすぎず、第2弾があるのではないのか、あるとすれば誰が戦力外を通告されるのか、心配である。