21日に第25回参院選の投開票がありました。私はネットでNHK東京の映像をずっと視聴していました(午後8時から深夜1時まで)。
結果としては、
自民党と公明党の連立与党が計71議席を獲得。改憲勢力である日本維新の会も合わせると3党で計81議席。ですが、これで憲法改正の発議に必要な3分の2の議席数に届かないことが確定しました(3党で85議席以上が必要だった)。
そもそもこれは第2次安倍内閣として最初の大型国政選挙である、2013年の(第23回)参院選で当選した人が改選の対象でした。6年前といえば、自民党が66議席を獲得して圧勝した回でした。
今回は「自民党がどのくらい議席を減らすのか」がポイントでした。結果を見て思ったのは、
「それでも安倍内閣を消極的支持」という人が多かった気がします。
~簡単に結果発表~
(計)というのは非改選組の議員も含めた議席数です。
~連立与党~
自民党 57(計113)
公明党 14(計28)
~野党連合~
立憲民主党 17(計32)
共産党 7(計13)
国民民主党 6(計21)
れいわ新選組 2(計2)
社民党 1(計2)
無所属(統一候補)9(計13)
~中立派の野党~
日本維新の会 10(計16)
NHKから国民を守る党 1(計1)
他 (計4)
(感想)
・2回連続となった、全ての1人区での野党統一候補。結果はどうなったのか。
実際の結果は
自民の22勝10敗。1人区では自民の現職7人が落選。
私の予想(自民の13勝19敗)は大外れでした。
・立憲民主党は結果論だけ見れば「倍増」となったものの、
17議席獲得にとどまったのは、野党第1党としては余りにも寂しいです。単体で30議席以上を獲得できれば名実共に野党第1党として主導権を握れたのではと思っています。
やはり比例区での候補者選びに問題があったのではと思います。時間が無かったからなのか、焦っていたからなのか、あるいはただの話題作りのつもりだったのか、タレント候補を安易に生み出しすぎたのではないかと思います。
・国民民主党の最大の敗因は、存在感の無さだと思います。1994年まであった民社党を思い出してしまいました。
(今後はどうなる?)
自民・公明・維新の3党で「参議院の3分の2」に届かなかったことにより、安倍内閣は、悲願である「憲法改正の実現」に向けて野党に多数工作を仕掛けてくるでしょう。
その筆頭候補は国民民主党。連合のなかでも旧同盟系の労組を支持基盤とする国民民主党には、憲法改正の議論自体には前向きという人が多いとのことです。
次回は、比例区の結果分析に行きたいと思います。