こんなにも開幕が待ち遠しくないオリンピックは初めてだ。しかもその舞台が、私の故郷の東京だなんて。
私は今朝、目が覚めた時に思いました。
「東日本大震災からの復興をアピールする」という当初の意義はいつの間にか消え、
「新型コロナウィルスに打ち勝った証」という新しい意義が今年に入って登場しました。だけど昨日は、都内で1,979人の、全国で5,395人の新規感染者が発生。今年1月に、都内で約2,400人もの新規感染者が出たことを思い出します。新型コロナウィルスに打ち勝っていないのは明白です。
今回のオリンピック・パラリンピックでは、開催時期が近づけば近づくほど、白けてしまう情報ばかりが出てきました。私が普段テレビを見ていないこともありますが。
・大会の放映権を持っているアメリカのテレビ局の都合により、酷暑の7月に開催される。
・大会のエンブレム、国立競技場のデザイン案の白紙撤回。
・アスリートの活躍・情熱よりも、政府・組織委員会幹部や演出担当プロデューサーの暴言といった不祥事ばかりが目立つ。
・ランナーよりも、スポンサーによる応援車両が目立つ聖火リレー。
・聖火リレーのために台無しにされた、サンガスタジアムby京セラの芝生。
・そのサンガスタジアムby京セラでは、大会公式スポンサーであるコカ・コーラ以外の自動販売機がブルーシートで覆われた。
・自国民の生活を犠牲にして、IOCのバッハ会長ら幹部には来日後の隔離日数の緩和、広島訪問などといった特別扱いを許す。
・各地域のお祭りやイベントを中止に追い込んだけど、オリンピックは何としてでも開催に固執する東京の政府。
・「新しい生活様式」という上から目線の啓発を行う東京の政府。
・「今は我慢のとき」って、東京の政府はいつまで我慢させんだよ!
思えば、元・東京都民として本当に恥ずかしいと思いました。
このコロナ禍の中で、私はオリンピック・パラリンピックに対してますます冷めた気持ちになりました。東京の政府やIOCに対する不信感がますます高まっていきました。
2013年9月8日に、東京でのオリンピック開催が決定した日のことを思い出します。
2013年9月8日の日記
思えばこのオリンピック・パラリンピックの招致運動は、本当に一般市民の間で盛り上がったことなのでしょうか?今、思えばとてもそうは思えません。
本当に「東日本大震災からの復興をアピール」するのであれば、震災で大きな被害を受けた東北地方をメイン会場にすれば良かったのに。「仙台オリンピック」でも良かったのに。
ああ、今からでも遅くはありません。菅義偉首相は国民の半数以上が開催を望んでいないオリンピック・パラリンピックなんて、今こそ「絶対にやらない」と決断するべきです。
医療従事者の皆さんにこそ、金メダルをあげるべきです。
私は、今回のオリンピック・パラリンピックに関するテレビ映像は一切視聴しません。開会式・閉会式はもちろんのこと、各競技の様子は一切視聴しません。
今日20時から開会式が行われますが、私はU-NEXTでアニメ「ひぐらしのなく頃に・業」を延々と視聴します。