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テーマ:アニメあれこれ(26278)
カテゴリ:アニメ
2019年の夏クールに放送されたアニメ「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」。通称「変好き」。可愛い女の子や下着のデザインには異常に力が入っている、と言われるほど、人によっては好き嫌いがはっきり別れる作品だと思います。
その中で、第7話が作品の中で最も考えさせられるエピソードだったので、改めて紹介します。 第5話の内容および解説(あにこ便より。第7話の内容理解の前提) あにこ便(外部サイト。第7話の感想および解説) 結論から言うと、恋人候補として大好きになった相手が、自分の好みと違う要素が入っていたとしても、その人を好きになれますか?ということです。 これは、主人公の同級生の男子が、ある女の子から逆プロポーズされたものの、もしカップル誕生となれば、年上彼女の状態となるのでした。 =第5話および第7話の大まかなあらすじ= 主人公・桐生慧輝は、とある事情で1学年上の先輩の女の子・鳳 小春から相談を持ち掛けられました。小春先輩は慧輝の同級生の男子・秋山翔馬のことが大好きとのこと。まるで「夜空の星のような存在」。そこで慧輝は「恋のキューピットになってほしい」と相談されたのです。 彼女が翔馬を大好きになったきっかけは1年前に遡ります。小春先輩が帽子を風に飛ばされて木の枝に引っかかって困っていました。その場面を通りすがりの翔馬が取ってくれたとのこと。 しかし、大きな問題点が2つありました。 (1)小春先輩は、とてもシャイな女の子です。初対面の日からずっと話しかけたかったのですが、勇気がありませんでした。 (2)翔馬はかなりの「ロリコン」。年下好き。慧輝と翔馬は高校2年生だが、小春先輩は高校3年生。「恋のキューピット」としても難易度が高かったのです。 そこで。 (1)については、主人公・慧輝が翔馬に紹介するという形を取りました。 →慧輝と小春先輩は図書室で知り合い、テニス観戦という趣味から話が発展していき、翔馬(テニス部のエース)に小春先輩が「是非会いたい!」とお願いした・・・という設定です。 (2)については、小春先輩を「1年生」と詐称させました。 →3年生用の青いリボンを隠し、翔馬を「秋山先輩」と呼ぶだけで簡単に年齢をごまかす。まずは翔馬に興味を持ってもらい仲良くなったところで小春先輩の年齢を明かす。・・・という作戦です。青いリボンを隠すためのパーカーは「日焼け対策」とごまかしました。 その結果は、初デートとしては成功。 小春「今日から・・・『秋山先輩』のこと、翔馬君と呼ばせてください!」 翔馬はすんなり承諾しました。 その後、時折お互いに電話で会話するようになり、とある休日に再びデートに出かけることとなりました。 しかし小春先輩にとっては、翔馬と親密な関係になればなるほど、「自分が年上」ということがバレるリスクが高まるのです。そして彼女は慧輝に、こう宣言します。 小春「私はちゃんと勇気を出したいと思います!翔馬君がかわいがってくれる鳳小春は本当の私じゃないから…。翔馬君に気持ちを伝えます。今度は本当の自分で!」 そして、とある平日。小春先輩と翔馬は、一緒に学校の正門から帰宅することになり・・・。 小春先輩は「ここ一番」というタイミングで、自分は「年上彼女」であることをカミングアウトしたのです。翔馬に対して、上級生の証である青いリボンを見せたのです。 小春先輩「嘘をついてごめんなさい。でも少しでもあなたに近付きたかったのです。・・・ここで初めて会った時からずっと…ずっと…翔馬君のことが好きでした!」 まさに、さらに親密になるか。それとも別れるか。後戻りできないカミングアウトです。 しかし、 翔馬「ごめん…小春ちゃん。僕はロリコンだから小春ちゃんとは付き合えない」 翔馬は、初めて出来た彼女が自分の哲学(=ロリコン)に反する存在だということを知り、深く失望した様子でした。これを「宗教的な理由で付き合えません」と表現した、Twitterのフォロワーもいました。 その後、翔馬は、小春先輩を彼女候補として紹介してくれた主人公・慧輝から種明かしを説明されます。 翔馬は、小春先輩が自分にどれだけ真剣な態度で告白したと思ってるのか。小春先輩は翔馬に会う度に緊張していた。そもそも1年間、話しかけたくてもできなかったくらいの奥手でした。そんな彼女が勇気を出して告白したのに、「ロリコンだから付き合えない」とか、そんなバカな理由で彼女と別れた。それは許されると本気で思っているのか、と。 誰を好きになろうが、誰と恋をしようがそれは翔馬の自由です。でもたった1つ学年が違うだけで「年上だからダメ」というのは・・・。 私は現実世界で、有名人での「姉さん女房」の夫婦を何組か知っています。そして、(誰とは言いませんが)自分の親族にもいます。 ここから私の感想。 私は翔馬を、男として最低な野郎だと思いました。 結婚にしろ恋愛にしろ「プロポーズとは男がやるもの」という世間的なイメージがあります。今回のこのカップルの場合は、小春先輩が告白するという「逆プロポーズ」でした。これは男にとって非常嬉しい場面であるはずなのに、「ロリコンだから付き合えない」とあっさりと断った翔馬は、小春先輩の勇気を否定するクソ野郎だと思いました。 元号が令和に改元されてからは「姉さん女房」の新婚カップルが増えていると聞いています。大好きになった女性が、たまたま自分より先輩だった。それでいいと思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 21, 2021 11:12:37 PM
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