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2021/06/20(日)06:00

スマートウォッチで「血中酸素」を測る機能、メカニズムと信頼性

サイバーパンク(297)

​  最近のスマートウォッチは心拍数、血圧とともに血中酸素濃度も測る機能が搭載された。 喘息の家族をもつと一般の家庭でも血中酸素濃度に関心をもつようになる。 現在は新型コロナの症状の一つとして関心事項となっている。     ​​ スマートウォッチの測定値は、正確とは限らないが、不足状態の目安にはなりそうだ。 アスリートは心拍数、血圧だけでなく血中酸素濃度が手軽に測定でき、大変便利だと思う。 コロナ禍で増えたと思われる、山登り、山歩きをする人々にも、体の状態を把握するのに有効だろう。     ​​​スマートウォッチで「血中酸素」を測る機能​ は、どこまで“使える”のか?知っておくべき6つのこと2020年12月6日 WIRED  …  (略) …4.結局どうすれば血中酸素飽和度を測定できる? パルスオキシメーターのセンサーは、光を照射して皮膚を通過させ、反対側から出てくる波長を測定する。赤血球は酸素が不足すると色が暗くなることから、センサーがその色を測定することによって、酸素飽和度をパーセンテージで表示することができる。     ​​ ただし、パルスオキシメーターを体のどこに取り付けるかによって、この測定値は変わってくる。フィットビットの新製品やApple Watchのような手首に取り付けるデヴァイスは、センサーに跳ね返ってきた光を測定している。これに対して指に取り付けるタイプのセンサーは、指先を通過する光を測定してデータを読み取る(入院中にセンサーを人差し指の先にテープで固定された経験がある人もいるだろう)。  このようなデヴァイスをもっている人は、説明書の指示にできるだけ従ってほしい(アップル、フィットビット、ガーミン、サムスンのデヴァイスでの測定方法については、各リンク先を参照)。それでも常に完璧なデータが得られるわけではないことは、頭に入れておく必要がある。     ​​​​5.データはどのくらい正確? センサーを適切な位置に装着していても、測定値はさまざまな要因の影響を受ける可能性がある。標準的な指先に取り付けるデヴァイスでない場合は、特にそうだ。  カリフォルニア大学サンフランシスコ校で呼吸生理学を研究するジョン・ファイナーは、「反射型のデヴァイスは精度が多少落ちる可能性があります」と指摘する。「一般的には、指先に光を通すタイプのほうが精度はやや高くなりますが、こうしたデヴァイスはどれも受光量、体温の低下、血流の影響を受けることがあります。さまざまな要素に影響される可能性があるのです」  このように値が不正確になる可能性があることから、アップル、フィットビット、ガーミンなどの企業は、ウェアラブル端末から得られる測定値は医療診断での利用を意図したものではないと強調し、強く注意を促している。  また、色や光の話が出てくることからもわかるように、肌の色がオキシメーターの測定値に影響することもある。それでもSpO2を測定したいという人は、より安定した測定値を得るための方法を試してほしい。     ​​ ウォータールー大学のモリタは、「わたしが個人で利用するなら、腕時計を装着したあとでリストバンドなどの黒いもので覆い、完全に密閉するでしょうね」と言う。「そして制御された条件でのみデータをモニターするようにします。例えば、寝室に行ってすべての照明を消してから、1時間に1回のペースで自分のSpO2を測定するといった具合にです」  日常的な健康管理のために酸素飽和度を定期的に測定する場合は、呼吸が通常のレヴェルにあるときに測定するのがお勧めだ。「わたしなら、走ったあとや料理をしたあと、あるいは家の周りを歩いたあとには、スマートウォッチから得た情報を採用しません。このような活動によってノイズが加えられるからです」と、モリタは言う。  ―  引用終り  ―     ​​  認知症などの徘徊老人が、一人では外せないスマートウォッチなど何らかのウェアラブル端末を身に着ける日も近いのだろう。  ​

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