ビッグモーター、ネクステージに続く中古車販売会社大規模不正はあるか
中古車販売大手のランキングの記事があった。 ランキングの項目は、販売価格、在庫数、アフターフォロー、買取の4項目の総合点。1位のビッグモーターは在庫数と買取で5点満点の5点、ネクステージは買取で5点をとっている。 8月11日、ネクステージは浜脇浩次社長(53)が辞任したと発表した。創業者の広田靖治会長が社長を兼務する。 同社は今月1日、複数の従業員が友人名義などで自動車の保険契約を捏造ねつぞうしていたと明らかにしていた。こうした不正への対応が「十分ではなかった」として、経営体制を刷新すべきだと判断したという。 来年の中古車販売番付も見てみたい。 中古車販売大手5社をランキング形式で徹底比較! 2023年1月7日 プロが教える中古車買い取りブログ 中古車の購入を検討しているけど、どこの店で検討するのが良いか迷っていませんか? ロードサイドには実に多数の中古車販売店がありますが、信用度の高い大手の販売店を選ぶ人は多いです。 大手販売店は在庫を多く持っているため、希望する車が見つかる可能性も高いです。 ただ、大手販売店といっても一長一短があり、どこが良いのかわかりづらいです。 そこで、業界を代表する中古車販売店大手5社をランキング化し、各社の特徴と購入時の注意点をまとめました。 結論から言うと、買取を含めた総合的にはビッグモーターが優位です。 一方で、販売価格(車両総額)はケーユーが安価な傾向にあります。 本日は、中古車業界に15年所属した筆者が、直近での評判や知り合いの中古車業者の話を参考にして、大手5社を比較していきます。 … (略) …1位 ビッグモーター 年間売上高約7,000億円と業界ナンバー1であり、自社在庫も約5万台と圧倒的に規模が大きいです。 ガリバーやネクステージと異なり、同一形態の大型販売店を全国に展開しており、各展示場に数百台という在庫の豊富さから希望する車が見つけやすいということと、色々な車種を実際に見ながら検討できるというメリットがあります。 大型販売店には最新設備を備えた整備工場を併設しており、整備を迅速に対応できるというメリットもあります。 一方で、販売時の諸費用は高めであり、有償の保証やオプションをつけると総額が高めとなる注意点があります。 車検については、基本の料金は安めであるものの、追加作業が高めであり、すすめられるままに作業を依頼してしまうと思わず高額になることがあります。 … (略) … 2位 ネクステージ ガリバーやネクステージに比べて後発であるにもかかわらず、急速に規模を拡大しており、2023年11月期の売り上げ予想は5,000億円と長年業界を引っ張ってきたガリバーを超える勢いです。 「SUV専門」、「輸入車専門」などのカテゴリごとに特化した販売店を展開しており、店舗の内装も様々です。 店舗はキッズスペースが充実しており、家族連れに適した設計とされています。 在庫の特徴としては、高年式・走行距離が少ないという良質車を中心にそろえており、質の高さをウリにしています。 一方で、諸費用は高めに設定されており、有償の保証やコーティングなどのオプションも高めです。 ネクステージはコーティングも自社で開発しており、オプション販売に注力していますが、営業マンによっては強引に勧められるケースもあり、注意が必要です。 ー 引用終わり ー 総合ランキングは、3位ケーユー、4位ガリバー、5位オートバックス・カーズとなっている。 ところが記事に掲載のオリコンランキングではこれらが逆転する。 ビッグモーター6位、ネクステージ7位、ケーユー4位、ガリバー8位、オートバックス・カーズ1位。 オリコンランキングで1位のオートバックス・カーズは、記事でアフターフォローが5点。 ビッグモーターもネクステージも、諸費用、オプション込みの場合の価格の高さと、強引なセールスが共通のようだ。 3位から5位は、保険不正でビッグモーター、ネクステージに続くことはなさそうだ。 記事の筆者は3位のケーユー特徴を「車両価格が安めであるとともに、販売時の諸費用についてもビッグモーターやネクステージに比べて安めです。」としている。だが、出店は関東、東日本中心であり、全国展開からは程遠い。 グッドスピードは2002年創業で愛知県など東海地区中心に中古車販売で店舗展開している。成長企業向けの東証グロース市場に上場しているがコンプライアンスに関する姿勢は危うい。 8月24日、グッドスピードは、過去約4カ月間の保険金請求を自主調査した結果、1051件のうち30件で不適切な事案が見つかったと発表した。 グッドスピードと取引関係にある保険会社は『あいおいニッセイ同和損害保険』『損害保険ジャパン』『三井住友海上火災保険』『東京海上日動火災保険』の4社。損保ジャパンが絡んでいるので、金融庁の調査後に再び名があがってくるかもしれない。 大規模な不正を行っても東証で上場は取り消しにならないことを、東芝の例が示している。日本の証券市場のグローバル化は進んでいない。