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カテゴリ:外来診療一般
当院では、先週末からOCTという新しい検査機械をデモ中です。このOCTというのは正式には、Optical Coherence Tomography: 光干渉断層計といいます。
ではこのOCTで何が分かるのかというと、カメラで言うとフィルムにあたる部分である網膜の状態を立体的に3次元的に見ることが出来るのです。具体的には糖尿病網膜症、黄班円孔、網膜はく離、加齢性黄班変性、緑内障などの病気で威力を発揮します。
では、そのデモ中の機械を実際に見て戴きましょう。
色々なメーカーから発売されているのですが、今回デモ中の機械は非常にコンパクトかつスタイリッシュに仕上がっていますね。
↑ これが網膜の黄班部という視力に一番大切な部分の実際の画像です。このように中心が少し凹んでいるのが正常な状態です。
↑ これは視神経乳頭という部分を解析したものです。色が赤い部分は視神経繊維層が減っていることを示しています。 このようにOCTという機械は、目の奥の網膜の状態を非常に分かりやすく表現してくれるんですね。
機械の先っぽに器具を取り付けると、角膜という目の表面の状態を解析することもできます。
このOCT、当院でも1年以内に実際に導入予定です。検査時間が早くて患者さまに負担をかけない、検査精度が高い、そして価格が納得できる、などの観点から、ベストの機種を選定していこうと考えています。
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最終更新日
2010.05.25 19:58:18
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