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カテゴリ:テレビ、映画
1936年、共和国政府へのフランシス・フランコの軍事クーデターという形で勃発したスペイン内戦をテーマとした文学作品は数多いが、この「誰が為に鐘は鳴る」は文豪アーネスト・ヘミングウエイの同名原作を映画化したもの。
1943年公開、監督サム・ウッド、主演はマリア役がイングリッド・バーグマン ロベルト役がゲーリー・クーパー。 映画公開当時の年齢はイングリッド・バーグマンが28歳。 ゲーリー・クーパーは42歳。 ちょっとした年の差カップルであった。 今見てもイングリッド・バーグマンはさすがに若々しいし、アメリカの女優からはしばしば伝わってくるある種の傲慢さが感じられないのはスウエーデン生まれという所為もあるのだろうか。 名優ゲーリー・クーパーはロベルト役を見事にこなしてはいるものの、いささかおじさんぽいのが気になった。 1943年という年を振り返れば、第2次世界大戦の真っ只中であり、日米戦争が始まってから2年目、その帰趨もいまだはっきりしていない時期に、このような文学作品を作りえたアメリカの底力というものがひしひしと伝わってくる。 現在では、世界の嫌われ者・厄介者となり果ててしまったアメリカという強大国が、独りよがりの正義をふりかざすことのできた黄金期でもあったのではなかろうか。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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