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世界で唯一の被爆国でありながら、地震列島に54基もの原発を乱立させた日本は、私たちの予想通りヒロシマ・ナガサキに続いて第3の被爆に見舞われた。
フクシマである。 戦争は始めるのは簡単だが止めるのは難しいとは言われる。 原発も始めるのは簡単だが止めるのは極めて難しい。 原発推進にのみ特化した東京電力・原子力行政には、みぞうゆうの原発事故を止める知恵も力もない。 打つ手打つ手が後手に回り、いくつかあったタ-ニングポイントでは最悪手を選択してる。 第3の被爆はそのまま第2の敗戦へと続くのであろうか。 鎌田氏ならずとも、毎日降り注ぐ放射能に無力感が増す今日この頃である。 にほんブログ村 以下、東奥日報「天地人」5月14日より転載。 話題の「予言の書」だそうだ。店頭に並んでまもない「原発暴走列島」(アストラ)である。予言のいわれは収録している35年前のルポの先見性にある。「FUKUSHIMA76夏」。スリーマイル島やチェルノブイリで事故が起きていなかった段階で福島第1原発を取材し、その危険性を予測し告発していたというから驚きだ。 <ある日、テレビが金切り声をあげる。「○○原発に重大な事故が発生しました。全員退避して下さい」。が、光も、音も、臭いも、なにもない。見えない放射能だけがあなたを襲う>。伏せ字になってるが、○○原発とは福島第1原発にほかならない。 筆者は弘前出身のルポルタージュ作家鎌田慧(さとし)さん。「事故の隠ぺい、労働者被ばくなど同原発はあらゆる矛盾を隠して操業し続けてきた。その体質は35年たっても変わっていない」と厳しい。 事故後、鎌田さんには過去の本の再出版や原稿の依頼が引きも切らないという。思いもしなかった原発特需である。「忙しそうですね」と水を向けると沈んだ声が返ってきた。こんな特需なら必要ない、予想も当たらなければ良かったのに…と。 彼の心を今占めているのはある種の無力感だ。危険がわかっていながら、なぜ止められなかったのかという。<原発に反対してきた、といっても、なんの言い訳にならない。それは敗戦のあと、おれは戦争には反対だったんだ、と弁明するのに似ている>(あとがき)。「想定外」と逃げを打つ東電の弁明がむなしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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