実家の田んぼに『イノシシが出たあ』
まだ青いが、稲穂も頭を下げ始めてきた。実りの秋を待つ、農家を驚かせたのが、イノシシだ。田んぼの稲をかき分けて、飛びまわるイノシシを発見。せっかく育ててきた、稲がやられる、危ないと、素早く手を打つ。電気柵だ。関係者が集まり、急きょ相談。放っておけば、手に負えないほどの被害となる。まだ間に合うと、田んぼに集合。イノシシ発見からわずか3日間で、関係者の田んぼの周り400メートルほどを一気に電気柵を設置した。国から費用の半分助成される。少しぐらいのお金には代えられない。この集落は80戸と小さい。それでも、毎年11月に、集落あげて「地産地消の輪を広げよう」と、収穫祭を開いてすでに11回。企画運営は、みな自前でやっている。戸数の半分近くの人たちが、実行委員になって取り組んでいるからすごい。小さい集落がゆえに、団結力、絆が強い。周辺の団地などに、手作りのチラシを入れて呼びかけている。畑の一角がイベントの開催場所で、駐車場も畑だ。桃太郎旗を何本も立て、演歌を流してにぎやかな収穫祭となっている。戸数の数倍のお客さんが、買い物にやってくる。大儲けとはとてもいかないが、自分たちの作った安全な作物が、消費者の食卓に出される。毎年、収入も少しずつ伸びているようだ。来年も頑張ろうとの励みにる。生まれ故郷が、こうやって活気ある取り組みをしていて自慢だ。小生も、買い物に行くが、サービスの豆腐汁やトン汁をいただき、元気をもらっている。