【異変】1人だけ違う食卓の変化
三大欲求の1つ、その中でも強烈な欲求で知られる「食欲」。いくら貧相な生活をしていても、食事が充実していれば生活の満足度は向上する。今日は家庭で囲む食卓の変化について論じていきたい。目次1.充実の食卓2.変化の食卓3.明らかな食卓4.定められた食卓5. 整えられた食卓1.充実の食卓子供の頃は充実した食卓を囲んでいた。成長期で食欲が爆発していたあの頃、大きな器に山盛り白米をよそって、3杯も4杯もおかわりしていた。大好きな天ぷらや唐揚げ、茶碗蒸しやお好み焼き、焼肉や刺身など毎日の食事が楽しみだった。幸福な食卓 講談社文庫 / 瀬尾まいこ 【文庫】2.変化の食卓思春期。環境の変化に敏感な年頃。家庭の食卓の変化に薄々と気がつき始めた。父親と子供たちの食事はいつも通りだが、母親の食事だけやけに少ない。エビの天ぷらが1本少なかったり、唐揚げが2個ほど少なかったり。メインディッシュを分け与えてくれる時もあった。最初はダイエットしているのかとも思っていたが、その姿に愛情を感じていたと同時に罪悪感も生まれてきた。ウチの子、最近、思春期みたいなんですが親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください! [ 道山ケイ ]3.明らかな食卓明らかにおかしい。母とそれ以外の家族の食事の質。昼食にラーメンを食べる時、母以外はカモネギのラーメンなのに、母はチキンラーメンやおにぎり少々だけ。晩御飯は1品必ず少ない。父親は鈍感で気にせずいつも通り会話をするが、私はやけに明るく会話をするようになる。母親もどこか無理に明るく笑って振る舞っているような印象だ。子は親を救うために「心の病」になる [ 高橋 和巳 ]4.定められた食卓さりげなく母親に聞いてみた。「お母さんだけ食事の質が下がってるけど、もしかしてお金に困っている?」笑いながら「あんたらが生まれる前から困ってる、でも食事だけはひもじい思いをして欲しくない。おいしいものを食べて楽しい食事をして少しでも幸せを感じて欲しかった」と言った。「1人だけひもじい食事をしているの見ながら、おいしい食事をする事は難しい。罪悪感が邪魔をする。お母さんの食事の質を上げるか、俺たちの食事の質を下げてバランスをとってほしい」と伝えた。【中古】 愛しすぎる母親たち 子どものために自己犠牲化する女性 / カリン ルーベンスタイン, Carin Rubenstein, 神崎 康子 / 主婦の友社 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】5.整えられた食卓食事は整えられた。家族全員質素な食事になった。インスタントラーメンの時は、家族揃って玉ねぎやソーセージ、ネギなどを取り除いた、シンプルなラーメンになった。おかずの量は平等にした結果、量は減ったが、白米でバランスを整えた。どこか安心感があり、気を使うことなく、平等に食す食卓を囲む。苦しみも喜びもみんなで共有するから意味がある。一人だけが犠牲を伴う幸せに永劫、本当の幸せは訪れないだろう。ノルウェイの森(上) [ 村上 春樹 ]ノルウェイの森(下) [ 村上 春樹 ]↑「お金が全てじゃない」を展開した作品