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スタジオに行ったらクーラーが壊れていました。
「いくらエコの夏といっても…。」 一足早くお出でになったHさんはうちわをあおいで心配顔です。 暑いのにめっぽう弱い上にそろそろ八十歳になっておいでです。 事務所にいろいろ手を打っていただいても日曜日でダメ。 他の部屋も使っていてダメ。 いやあ、それじゃあ、廊下・踊り場・更衣室・屋上への通路、 …あらゆる窓を開けて下さいませんか。 大成功。 それが、思いのほか涼しいのです。 天も見方をしてくれました。 前々日までの温度差が10度。 いきなり急に22度のせいもあります。 いやあ、自然の風の通りを存分に味わいました。 都心のスタジオで、窓を開け放って風のながれを感じながら体操をするなんて。 やっぱりNさんのこの変化は特筆すべき変化です。 風にいざなわれてNさんのからだの中身にも道が開いたのです。 頑張らなくてもいいんですよ、もう少し力を抜いてみては? 「僕は頑張っていません。力を抜いています。」 違和感はありませんか? 「実に快適で気持ちがいいです。」 脳味噌を溶かすとらくですよ… 「頭なんか使っていません。勿論実感しています。」 そして、 「きっと、実感の感覚が違うんでしょうね。」 これで話はオシマイになっていました。 ことごとく空振りでした。 「今まで聞いていたことばが違って聞こえます。 聞いていなかったなあ…、力が入っていたなあ…、 今までまるで分かっていなかったと、それも今日は分かります。」 伝え手と受け手の間にも通り道ができたのです。 伝えることばの度にからだが変ってゆく。 その都度みんなで見せてもらいました。 ため息、唸り声、みんな吸い込まれるように見つめました。 上手になるなんて問題じゃない、ってこういうことを言うのだと思いました。 「このような行動の前提には、自然を信じて、それに任せて待つ、そうすれば好ましい状態に変化させてくれる、という自然に対する原初信仰がある」(野口三千三) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 29, 2011 10:52:02 AM
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