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2011.09.07
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カテゴリ:短歌…だと思う

君があの日

 

             「キミのところへはどうやって行けばいいの?」

             「ダーって来てください」

 

             コンサートが終わり、客席に下りてきたキミの周りに人垣ができる。

             見る間に花束に埋もれて行きながら、

             大勢の人にお礼を言うキミのそばへは、どう行ったらいいのって、

             そんなことを訊いたのだった。

 

             なので、思い切ってダーっと行ったけど、長話もできないし、

             すぐに「じゃあね」って踵を返して背を向けた時、

             なぜかキミが私の背中に向かって手を伸ばした。

 

             触れたのはどの指だったか知らない。

             その点の感触だけが、いつまでも背中に残っていた。

 

             今日で、何歳になるんだっけ、Tくん。

             K大と同い年で、誕生日がリバースしてるだけって、

             とても面白いなあと思った。

 

 

★ マルセラ/September ★






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最終更新日  2017.07.08 10:23:07
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