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2011.09.09
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カテゴリ:短歌…だと思う

曼珠沙華

 

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豊かに実った田んぼの畦に、

遠くからでも目を惹く、鮮やかな緋色。

彼岸花を摘むと迷子になる。

子どもの頃、誰から聞いたのか。

それは小さな子どもには、


充分に摘まない理由になった。

けれど私にとって彼岸花は、妖しい誘惑の花だった。

初めて摘んだのは幾つの時だろう。
 

今、なんだか祖母が思い出されてならない…。

私の祖母は、いつも井戸端で鎌や鍬を研いでいた。

早くに夫を亡くし、女手一つで三人の子を育てた。


緋色の彼岸花を見て、こんなに祖母を思い出すのは、

湯を沸かすへっついの前に寡黙に座る祖母が、

ゆらゆらと炎の明かりに包まれていたから。


祖母が女として、母として一番幸せだった頃って、

いつなんだろう。
 
あの頃、ただ一人真実の私を見ていてくれた人。

魔法の手を持った、私の憧れの女性。


おばあちゃん、私も包丁を研ぐのが上手くなりました。
 

Linkin Park came to Japan! わくわく♪
 
 
​​​★ Gary Moore - Parisienne Walkways ★​
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最終更新日  2020.10.20 05:12:37
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