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2014.04.04
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カテゴリ:ふる里忘れがたく

 

        認知できない深層で、やっぱり何か不安定なんだろうという気がする。そこに気が付いて、アドバイスし

        てくれる人がいないので、無意識のうちにDr. Aという救いの手を、本能が求めているのかもしれない。

        誰もそうだと思うけど、あれもこれもそれも、本当は書かないことの方がずっと多い。書かないことの方

        が、心の奥の深い場所にグッサリとフックしているんだと思う。それにしても、名医だろうが藪医者

        だろうが、払う医療費は同じ。投げ銭制だったら藪は困るよなぁ…( ̄。 ̄;)


        田舎のあの、都会から見れば閑散のような、それとは違うような、もう何十年も経験がないので判断さ

        えつかない静けさから戻った時、ここは異常だと思った。喧騒がないという安堵は、それを失ってみな

        いとわからない。


        昨夜も、何かにいら立った人間が、苦痛のためか電話しながら半ば狂気したような叫び声をあげ、どこ

        かへ歩いて行った。日本人ではないようだった。昼間であれば、子どもを火が付いたように泣かせたま

        ま、何かに満たされない母親が通る。痰を吐く音。緊急車両の音は連日1度や2度ではない。携帯で声

        高らかに喋りながらならば、まだ移動していくからいい。立ち止まって話すなサラリーマン。野中の一本

        道じゃないんだぞ主婦。


        くしゃみのドップラー音はご愛嬌だけど、夜になると道端でおう吐する酔っ払い。深夜近くになるとどこ

        かからか湧くように集まり、毎夜のように公園でたむろする若者の吸い過ぎた煙草による、心配になる

        ほどのしつこい空咳と、お約束のようなバイクの排気音。やはり深夜近くに東側から聞こえる、車のド

        アをバタンと閉めるような音の連続。いったいどこで何をしているんだと思うが、その音と子供たちは去

        年から始まった。


        この場所はその不快な音と、それを発生させる人間の濁った波動が、行き場を失って淀んでいるよう

        だ。以前は駅周辺にそんな感じを受けていたので、駅へ行くのがとても嫌だった。気が付いたらそれ

        が、いつの間にかここまで押し寄せていたという感じだ。この負の波動を感じ取れる人は、結構いるよ

        うだけれど、たいていの場合引きずられてしまうので、喜ばしいことではない。


        ここまでうるさい場所ではなかったのに、いつの間にこんなにひどい環境になったんだろう。こんな場所

        に、田舎なら建売が買えてしまう金額の家賃を払い続ける大馬鹿野郎は誰なんだ。もう私を連れだし

        てくれる人はいない。私が決心して出るほかないのだ。


        あのような音が一切聞こえなかった田舎での4日間。それだけで私が天国だと勘違いしても、無理はな

        い。私も夜中に奇声を張り上げ、街中を歩き回ったらそれで気が済むんだろうか。それをしないのは、

        隣家とは数十メートル離れていても、夜は静かにするものとしつけられて育ったからで、私がこれから

        他国で暮らすことになったとしても、その地が無人島でもない限り、そのしつけは守ろうとするだろう。

        重ねた布団の間に首を突っ込み、口を布団に押し付けて叫んだことが、かつてあったっけ。


        あなたの日常では、どんな音が毎日聞こえ、また、聞こえないだろう。鶯が多すぎて、声がうるさいと言

        っていた人もいた。鶯がうるさいって?経験してみてもいいと思うけど、鶯の声さえうるさいと思うほど

        あの人は、神経をすり減らしていたんだろう。


        母のことが整理がついたからかもしれない。思えば、母の終の棲家となった場所へは、もう行くことは

        ない。亡夫と出逢った場所でもあるけど、何かに浸るのはどこでもできるここから離れてもよくなったの

        だ。転居を具体的に考えると、持病はあっても免許を持たない私は、選択肢が狭まってしまう。けれど

        その前にまだ…。


        やっと母の遺産相続に取り掛かる気になった。重い1年数ヵ月だった。弁護士に払い込んだ分だけの

        仕事をしてもらわないと、弁護士自身もそれを気にしていて、気の毒だ。実は先日の帰省で、顔も知ら

        ない放蕩ジジイ(父方の祖父)に、囲っていた芸者との間の子ども、つまりは私の父親の腹違いの兄弟

        がいたことが父方の叔母の話でわかった。なんということだ…。放蕩ジジイに運命を翻弄されたかもし

        れない人物がさらに存在したなんて。なんちゅう罪深いアホジジイなんだか。弁護士にはまだ話してな

        い。またことが煩雑になるのか?と思うと、弁護士に言わない方がいいんだろうかとも思って、判断が

        つかないんだが。


        弁護士というのはその辺りの心配は必要ないんだろうか。事実が判明し、もし必要が生じれば、法に

        従わないわけにはいかないものなんだろうし。しかし、ことを済ませた後で発覚し、それが問題になるく

        らいなら、うーん…やはり伝えるべきだな。それによってさらなる負担が発生しないようにせねば。ただ

        でさえその先もやるべきことは続くのだ。


        弁護士に言われたのは、私の父親に隠し子などいないですよね?ということだった。相続順位から言う

        と法的に私が最初。腹違いの叔父の存在は、その腹違いの叔父に子どもや孫がいても、問題ないの

        かとも思うが、滅失登記ができそうなほど傷んだ家屋の名義が祖父のままなので、その辺りがどうなる

        のかわからない。家屋が相続されてないことに気づいた時だったかな、弁護士が「それはちょっと面倒

        になるかもしれません」と言ったのは。


        今、母が口座を持っていた信用金庫からの書類を待っていて、必要書類の取り寄せは一緒に済ませ

        たほうが弁護士も楽だろうから、郵貯の方も手つかず。まったく…数千万、数億円とあるわけではない

        が、かかる手間は同じだものな。


        はあ…あの世へ行ったら、わたしゃマジでジジイどもをグーでぶん殴る。誰も止めないだろうと思うどこ

        ろか、女たちが総出で殴りやすいように羽交い絞めにしてくれるだろうと思う。( ̄- ̄)ゞタノムネ~

        お暇な時にどぞ…あんなこと    こんなこと    そんなこと   

 

        ああ、そうだ。亡夫の田舎の大親友がしてくれた話、まだ書けてない。細かい部分をだいぶ忘れて

        きている。気になりながら、何も手を付けようとしない自分。足を引っ張る諸々の心労の音に耳を

        ふさぎたいのに、Xアプリは使いにくい。


        私の終の棲家がこんな場所だと思いたくない。一時は気力的に諦めたけど、今はまた猛烈に嫌になっ

        た。ここを離れることを実現させるために、あの不快な音が必要なのだと思わなきゃ。

 

★ Natasha Bedingfield - Soulmate ★






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最終更新日  2018.02.16 03:47:02
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