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2007.11.15
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カテゴリ:マンガ
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』(第四部)
~集英社ジャンプ・コミックス、1992-1996年~

 何度目かに、通して読みました。
 今回も第五部の感想同様、いわゆるネタバレも含みつつ、ざっくばらんに書いていきたいと思います。

 ジョセフ大活躍ですね。第二部から第四部までしっかり活躍しています。主な活躍も、アクトン・ベイビイを救うという温かいシーンで、こう、ばりばり戦うわけではないのですが、らしさを感じますね。
 承太朗も、敵側に最も恐れられています。スター・プラチナが、この段階では史上最強のスタンドということですが、第五部のディアボロと戦うとどっちが有利か気になるものです。
 広瀬康一も、登場シーンでは名前を覚えてもらわなくていい、と言ってますが、実はかなり重要な役割を果たすことになりますね。

 そして、第四部の特徴は、一度は敵として戦った多くの人物が、味方につくことでしょうか。多少は第三部でもありますが(花京院もポルナレフも)、第四部ほどではないですね。というんで、第四部はアットホームな雰囲気を感じます。日本のとある町が舞台というのも良いですね。S市には4年間住んでいたので、少し当時を思い出しては懐かしくもなります。

 本当に好きなキャラクタが多いのですが、魅力的なスタンドも多いですね。もしもスタンドが使えるならという話をすると、私のまわりでは(といって、ごくわずかな方としか話していませんが)ハーヴェストが人気ですね。(以前もある記事で書いたことがありますが)私はだんぜんエニグマがいいですね。なんでも紙にして持ち運べるのは、便利です。
 そういえば、第五部の感想で、「ノトーリアスB・I・G」の本体は、なぜ自分が死んでからもスタンドが動くことを知っていたのか疑問だと書きましたが(それ自体はいまでもわかりませんが)、チープ・トリックも、本体とは独立して動くスタンドと考えると、同じようなタイプのスタンドと考えることができるでしょうか。鉄塔のスーパーフライ、第三部のアヌビス神など、本体なしに独立したスタンドは割と出てますね。
 そして、吉良吉影が二度目に矢で射抜かれ、バイツァ・ダストの能力を身につけるのは、第五部終盤の伏線ともいえるでしょうか…。レクイエムほど強烈な現象は起きませんが、過去が繰り返されるという点では、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムにも、どこか通じるものがあるように思います。

 ユーモアのある描写も多くて、これがまたアットホームな雰囲気を出しますね。ぶち切れたトニオ・トラサルディーはかなり怖いですが、エプロンつけて掃除をする丈助はかわいいですし。アンジェロ戦で丈助が怒り狂う背景には心を痛めるのですが、その後の、家具をめちゃくちゃにしているシーンは、どこかユーモアさを出しているように思います。あまり気持ちの良い絵ではないですが、ラットに固められたネズミたちを承太朗がつついて、「ドブュー」ってなってるシーンにもユーモラスな雰囲気を感じます。そういえば、ラット戦では、丈助がドジな役回りが多かったですね。
 丈助が間田に、パーマン知らないといってバカにされたことを根に持っているのもほのぼのです。
 嫌な敵ですが、チープ・トリックが岸辺露伴につっこむのも面白かったです。消防士の「火事はどこですか?」という問いに、「家政婦紹介所へ行け」という岸辺露伴。一瞬意味が分からなかったのですが、チープ・トリックが「それ家事ね」とつっこんでくれてるので分かりました(笑)

 そしてなにより、泣ける話が多いのです。
虹村兄弟戦では、億泰を丈助が治すシーンからはじまり、父親の過去、父親がいじっていた紙切れ、復元された写真…。何度も読んでいるのに、ぐっときます。
 杉本鈴美と露伴の過去。
 川尻浩作となった吉良吉影が、妻の川尻しのぶのことを心配するシーンも良かったですね。たしかに吉良吉影は殺人鬼ですが、こういう良い一面があり、間違いなくしのぶさんが彼への好意を高めたことを考えると、ディオのような「絶対的な敵」という印象もどこか和らぐように思います。
 一方、重ちーが殺されるのは、胸が痛みます。
 エニグマ戦で、噴上裕也が丈助と康一を救う場面。噴上裕也といえば、彼との戦いのときの、岸部露伴と丈助の思いやり(結局はすれちがいになりますが…)が良かったですね。
 なにより、ラスト。早人くんが岸部露伴、丈助たちを必死に救う姿勢もかっこよいですし(バイツァ・ダストで何度も岸部露伴たちの死を経験することになるシーンは恐ろしいです)、お父さんの帰りを待つお母さん(しのぶさん)と一緒に、パパを待つといった早人君の涙…。涙なしには読めないですね。

 先にアットホームな雰囲気と書きましたが、それは、杉本さんが天国に帰って行くときに集まる仲間たちの数からもうかがえますね。
 私は、割と第二部が好きなのですが、こうして読み返すと、第四部も良いですね。

 では、メモの意味もこめて、第四部に登場する人物とスタンドの一覧を、登場順に書いておくことにします。

東方丈助(クレイジー・ダイヤモンド)
空条承太朗(スター・プラチナ)
片桐安十朗[アンジェロ](アクア・ネックレス)
虹村億泰(ザ・ハンド)
虹村形兆(バッド・カンパニー)
広瀬康一(卵)
小林玉美(錠前)
広瀬康一(エコーズ)
間田敏和(サーフィス)
山岸由花子(ラブ・デラックス)
広瀬康一(エコーズAct.2)
トニオ・トラサルディー(パール・ジャム)
音石明(レッド・ホット・チリ・ペッパー)
透明の赤ちゃん(アクトン・ベイビー)
ジョセフ・ジョースター(ハーミット・パープル)
岸辺露伴(ヘブンズ・ドアー)
ネズミ二匹(ラット)
杉本鈴美とアーノルド(幽霊)
矢安宮重清[重ちー](ハーヴェスト)
吉良吉影(キラー・クイーン)
辻彩(シンデレラ)
吉良吉影(シアーハートアタック[キラー・クイーンの左手の自動追撃爆弾])
広瀬康一(エコーズAct.3)
写真のおやじ[吉良吉影の父親](アトム・ハート・ファーザー)
大柳賢(ボーイ・II・マン)
ヌ・ミキタカゾ・ンシ[支倉未起隆](宇宙人)
噴上裕也(ハイウェイ・スター)
猫草(ストレイ・キャット)
鋼田一豊大(スーパーフライ)
エニグマの少年(エニグマ)
乙雅三(チープ・トリック)
吉良吉影(バイツァ・ダスト…キラー・クイーン第三の能力)





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Last updated  2007.11.15 06:57:39
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